夫がおかしい。「もしかして私を監視しているの？」ときどき夫が別人に見える。別人が彼のふりをしている？　まさかね……。私たち夫婦と双子の姉を襲った、あの交通事故から運命の歯車は狂った。姉は夫の先妻だった。頭がよくて運動神経もバツグンで両親の自慢の娘だった姉。そんな姉の夫と私は心を通わせてしまい――。でも私は姉に死んでほしいなんて思わなかったわ！私は本当は、あの事故は夫が故意に起こしたものじゃないかと疑っている。その疑念のせいで、夫がなにか隠しているように感じられてしまうのか。別人、夫が別人――。私は真実を探るために夫のパソコンを開いた。そして明るみに出た真実。そうか。本当に別人だったのは――。