あらすじ

美しい神官のジェニアス。黒呪術師のカイルは、彼と初めて会った時、光の当たる道だけを歩む、影など知らぬ人間だと思った。だが今は、彼を支える水の糸が、か細く揺らいで見えると不安を覚えていた…。そのジェニアスが、黒呪術師のカイルをかばうことで星径神殿から破門されるという。ジェニアスの危機に、サウルとカイルは…!?
辺境警備 1巻

数多くの女性問題で都から辺境の国境に左遷された不良中年、サウル・カダフ。国境から北は人っこ一人住んでおらず、仕事といえば牛追いだけ…。そんなサウルを歓迎してくれたのは、かわいい兵隊さんたちと、神官のジェニアス・ローサイという美青年。あたたかい人々との辺境で始まった新しい暮らしだが、時に思わぬ出来事が!?

辺境警備 2巻

辺境地帯の地図を作るため、土地を調べる隊長のサウルと美青年の神官・ジェニアス。そこへゴンファノン将軍の使いでアーヴィンがやって来る。彼が都を発つ時、将軍がプレゼントしたのは、賢者の護符という絶大な御利益がある魔法のお札。だが、一度でも札の中味を見たなら、たちどころに効力はなくなるという。そのお札を奪おうとするサウルだが…!?

辺境警備 3巻

女性とのスキャンダルで都から辺境の地に左遷となった隊長のサウル。ある日、彼を訪ねて来たのは、都の吟遊詩人が、ひと目で恋こがれ名高い詩を創ったという絶世の美女・シルフィン。プレイガールのうえに凶暴な性格のシルフィンのおかげで左遷となったと嘆くサウル。彼女が辺境の地に来た目的とは!?

辺境警備 4巻

毒草も香も森で採れる分はすべて補充したので、辺境の地を出て行くという黒呪術師のカイル。だがそんな時、カイルの住む小屋に死霊が現れ…。翌日、出ていくと頑なだったカイルがジェニアスの家を訪れ、気が変わったことを喜ぶジェニアス。しかし、宿代を稼ぐためにと、黒呪術で仕事をこなすカイル…。そんなカイルに黒呪術をやめさせようと説得するジェニアスだったが、あることを口に出した途端、カイルの態度が豹変し…!?

辺境警備 5巻

美しい神官のジェニアス。黒呪術師のカイルは、彼と初めて会った時、光の当たる道だけを歩む、影など知らぬ人間だと思った。だが今は、彼を支える水の糸が、か細く揺らいで見えると不安を覚えていた…。そのジェニアスが、黒呪術師のカイルをかばうことで星径神殿から破門されるという。ジェニアスの危機に、サウルとカイルは…!?

辺境警備 6巻

神官のジェニアスを救った隊長のサウルと黒呪術師のカイル。皆の助けで過去を乗り越えることができたジェニアスだったが、目を覚ました彼を待っていたのは、神殿をクビになり、生計を立てられなくなった現実だった!? そして、ジェニアスの傷を清め、役目を果たしたカイルは、いよいよ…。

辺境警備 7巻

黒呪術師の能力は、どれだけ強大な妖魔を使いこなせるかによって決まる。黒呪術師のカイルは危険な妖魔を使い魔として自在に操るじいさんに憧れ、いつか越えることを夢見た。そして、一人前の黒呪術師として力を試す旅をする時が来た。遥か東の闇の谷へ、さらにその先の旧魔国へ。最強最大の妖魔を狩るため、カイルは旅立つ…! 番外編や第0話を収録した最終巻!