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「その夜から、私は義兄とたったふたり、この世界に残された――」兎藤華――高校１年生。義兄の結と、「惨劇の洋館」なんて呼ばれるお屋敷に二人暮らし。私としては、自分はごくふつうの女子高生…だと思っている。そう。毎夜、殺された両親の復讐のために“秘密の散歩”をしていることと、義兄が私の“血”を求めてくること以外は―― 血を吸われるのって…怖い？ それとも…気持ち良い？ 人間とモンスター、愛と謎が絡み合う、吸血ブラックファンタジー！
兎藤華、ミステリアスな高校１年の美少女。義兄の結は、人から“吸血鬼”へと変えられてしまい、華の血を求める―― この関係は誰にも秘密。結とともに生き、死にたいと願うがゆえに、彼を元の人間に戻そうとする華。華を危険にさらすくらいならば、このままでも華の側に永遠にいたいと願う結。愛し合うが故にすれ違う二人の想い―― この想いはどんな結末を迎えるのか？ そんなとき、二人の謎を知る同級生―― 倉橋が現れた。「結は、俺のだ」結に異様な執着を見せる倉橋の過去には、いったい何があったのか？ 吸血ゴシックファンタジー、堂々完結！
