少女マンガはどこからきたの? -「少女マンガを語る会」全記録-

少女マンガはどこからきたの? -「少女マンガを語る会」全記録-

ジャンルを育てたレジェンドたちの証言 少女マンガの「黄金期」は1970年代といわれているが、それまでの作家や作品の記録は多く残されていない。1953年に手塚治虫が描いた「リボンの騎士」から1972年に池田理代子が「ベルサイユのばら」を描くまでのあいだ、少女マンガというジャンルはいかに開拓されてきたのか。少女マンガ界の先駆者たちに、少女向け雑誌の編集者や貸本マンガの関係者も加え、50-60年代の少女マンガを語り尽くす。詳注・図版多数。
試し読み
リリアム

リリアム

リリアムの父、ブレミンガー博士は国家機密にかかわる研究に携わる科学者で、関係者たちはみな何日も研究所に詰めていた。研究者の家族たちは何も知らないまま、一般社会から隔離されて暮らしていることに、母のオリビアは夫の研究に不安を感じていたが、小さなリリアムには大人の事情はわからなかった。リリアムは硬くなったネンドを新しく買って欲しいと願っていたが、ひょんなことからピカピカに光る美しくて柔らかいネンドを手に入れたリリアムだったが、このネンドこそ国家機密にかかわる危険な兵器だった!そうとは知らずネンドに触れたリリアムは人知れず精神が壊れ悪魔の化身となってしまい……?
わたなべまさこ名作集 ホラー・サスペンス編

わたなべまさこ名作集 ホラー・サスペンス編

天使のような愛らしい笑顔の美少女・ロザリンドの周辺で続発する惨殺事件。その犯人とは、わずか8歳のロザリンド自身だった! 無邪気さと残酷さを併せ持つ彼女は心の赴くままに罪を重ねていく。真実を知ってしまった父親は神に救いを求めようとするが――。少女漫画界の巨匠・わたなべまさこが描く、衝撃の昭和ホラーの傑作が前後編にて登場!
花のようなリリベット

花のようなリリベット

深い森の中にあるサンドル学院の寄宿舎に暮らすエンジェルは子供の頃から繰り返し悪夢にうなされていた。這い寄る恐ろしい何かに怯えつつ、目をあけるとそこには美しい少女の顔。キリのように尖った牙に胸を刺され、痛みに悲鳴をあげながら目を覚ますのが常だった。一方エンジェルのルームメイトのアガサは奔放な少女で、夜な夜な学院を抜け出していた。ボーイフレンドと会うのを楽しみに出掛けた彼女のため、エンジェルはいつも窓を開けておいてあげていた。けれど朝になってもアガサは帰ってこなかった。そんなアガサと入れかわるように現れたのは、花のように美しい少女リリベット。その美貌に惹かれるエンジェルの心を見透かすように、リリベットはエンジェルを部屋に招き入れる。「あいたかったのよ、エンジェル。あなた…もう…わたしのもの…よ」思いもよらない言葉を囁きながら、リリベットはエンジェルを抱きしめ唇を奪おうとする。驚いて部屋に逃げ帰るエンジェルだったが、そこには姿を消していたアガサが戻っていた。ただあきらかに様子がおかしい、その理由もわからないまま、信じられないできごとが次々と起こり……。その他、短編ホラー漫画『あやかしの夜』を収録。
シャネルNo.5

シャネルNo.5

すべての始まりはシャネルの香りの漂う、一通の謎の手紙だった。孤児院で暮らすイザベルとエミリーは仲の良い姉妹。ある日、孤児院にフランスの大スター、シャルロット・ジャクソンの娘ジジが慰問に訪れ、そのお礼にと花束を手渡す役目であるエミリーは、驚いたことにジジとそっくりにだった。そんなおり、イザベルのもとに「本当の母親はシャルロット・ジャクソンだ」と告げる手紙が届きー…。姉妹の本当の父と母は誰なのか? 生きているのか、もう死んでしまったのか?他、まだ科学が解明されていない時代の外科医の奮闘と悲劇を描く、短編名作社会ドラマ『死人契約』を収録。
はだしのプリンセス

はだしのプリンセス

おしゃまでキュートなマーガレットは、地球のどこかにある小さな国・ムーン・スター王国のプリンセス。生物学者でミジンコの研究に没頭するパパ・チャールストン太公とマーガレットは大の仲良しだけれど、おばあさまで皇太后のアンダンテは貧乏な国の立て直しのため、お金持ちの女性とのお見合い話を次から次へと持ち込んでいた。パパが愛しているのは亡くなったママだけ……。けれど今回のお見合い相手である公爵の娘ピンキー嬢は思った以上に積極的!マーガレットはパパから依頼されたお見合いをこわす任務を喜んで引き受け、日本行きに同行するものの、美人でお金持ちだけど子ども嫌いのピンキー嬢とはまったく気が合いそうもない。それなのに日本に着く頃には、パパとピンキー嬢の仲がドンドン近づいて…。日本に着いてからのマーガレットは、雑誌記者の椿三九郎を巻き込んで事件が巻き起こる!!
怪奇ロマン傑作選

怪奇ロマン傑作選

次々と襲いくる不幸とそのからくりに恐怖する。『水曜日の森』ハプスブルク伯爵のひとり娘ロレーヌは愛する男性ハワードとの結婚を間近に控えていた。ロレーヌは子どもの頃に母を亡くしていたが乳母のライザに見守られ、美しくやさしい少女に育っていた。毎週水曜日は父と一緒に森にある亡き母の墓参りをするのが習慣だったが、その日は何故か父の姿が見あたらず、ロレーヌはひとりで森に出掛けた。にわかに空が曇り一匹の蛇が彼女を導く。母の墓前には惨たらしく首を切り落とされた父・ハプスブルク伯爵の死体が吊り下げられていたのだった……!『白いカメレオン』『13本のカメリア』は3つの作品で構成された名作集。恐ろしくも美しいゴシックホラー漫画の決定版。女流漫画家のレジェンド・わたなべまさこの筆力が光る圧倒的な物語性は見逃せない。
ふたご座生まれ

ふたご座生まれ

美しい容姿を持ちながらも身体に大きな傷を持つマリア。つきあうボーイフレンドが次々と亡くなるという不幸に見舞われ、自分を悪魔の使いと呪い心を弱らせていた。さらにマリアには孤児でありながらも毎月多額のお金がスイス銀行から振り込まれるという謎があった。ある日、親友のアンに、コート・ダジュールにある別荘に招待されたマリアは、そこで出会ったアンの兄・チャールズと恋に落ちた。運命を感じながらも、彼を不幸にすることを怖れていたが、チャールズの強い気持ちは変わらず、ふたりは結婚。しかしハネムーンの行き先・スコットランドにつくと、ふたりの前には信じられない事実が次々と明らかになっていって……。ゴシックホラーの名手、わたなべまさこの手腕を味わえる名作。ニューヨークを舞台とする短編怪奇ロマン『這ってくる髪』も同時収録。
モナリザの部屋

モナリザの部屋

スウェーデンの雪深い森の中、医師であるビンセント・ミネリは狩猟のさなか、カモシカと間違えて人を撃ってしまった。撃たれた少女・ジョアナに命の別状はなかったが、ビンセントに衝撃的な話を告げ、翌朝には忽然と姿を消した。代わりに訪ねて来たのは、湖の畔の館・スコークロスター城の当主であるアンブローズ・デュ・クロスター将軍の使いの者であった。クロスター将軍はビンセントの著書や研究に興味を示し、館に招待したいという。請われるままに館に赴くと、ビンセントは将軍からひとり娘・モナリザを紹介される。驚くことにモナリザはジョアナと瓜ふたつだった。ビンセントはふたりを同一人物だと思うが、モナリザはビンセントと会ったことはないと告げた。周りの者たちもモナリザは昨日は館にいたと証言し、ジョアナを知る者はなかった。そのモナリザは家庭教師のコーバン女史を嫌い、病気がちの母・カミラを慕っていたが、カミラはモナリザを実の娘と認めず憎んでいた。複雑な感情が絡み合う館の住人たち。やがてモナリザは壮大で血も凍るほどの凄惨な愛憎劇に翻弄されていくのだった。わたなべまさこの真骨頂・怪奇ロマンの傑作『モナリザの部屋』果たしてモナリザの運命は?そしてジョアナの正体は?短編ミステリー『おじさまにキスを…」も同時収録。
ふたごのプリンセス

ふたごのプリンセス

オペラ界の歌姫・水藻麗(みずもれい)はイギリスの公爵(コンウォール家)・リチャードと不倫の恋をし、子供を身ごもってしまうと、子供のいない正妻のエリザベートは、二人の過ちを許す代わりに子供を公爵家の跡継ぎとして引き渡すよう告げる。ところが産まれた子供は双子の姉妹だった。双子という事実は伏せ、ミチルと名づた子は公爵家に、チルチルと名づけた子は麗が育てるとリチャードと秘密に決めた。麗が仕事のため、先に日本に向かいチルチルを乗せたジェット機がアフリカ、コンゴの上空で行方不明になってしまって……!数奇な運命に生き別れた双子の姉妹とふたりの母の愛憎渦巻く思惑の中、ミチルとチルチルが巡りあう日は来るのだろうか?
CEOの約束の花嫁

CEOの約束の花嫁

両親の再婚で義理の兄妹になったロスとケリー。ハンサムで威圧的なロスのことは苦手だったが、義父とデパートの経営方針が合わず彼は家を出て行き、それきり会うことはなかった。6年後、義父の葬儀で再会するが、義父は実子のロスとケリーに財産を遺していた。その条件はふたりが同居しデパートの共同経営すること。すると、彼は不遜な態度を隠すことなく「最善策は、僕と結婚することだ。試してみるかい?」と切りだしてきたのだ。罪深いほどの熱いキスとともに──。
ハーレクインコミックス セット 2021年

ハーレクインコミックス セット 2021年

毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「雪解けのキス」「ミスター・トラブル」の2話をまとめて収録。
疑惑の雲を晴らして

疑惑の雲を晴らして

真冬の深夜、別居中の夫カイルが突然シャノンの家に現れた。かつて激しく求めあって結婚したふたりだったが、若すぎたシャノンと、常に女性の影がまとわりつくカイルとの想いはすれ違い、離婚寸前の状況にあった。今さらなんの用? 戸惑うシャノンに、熱いキスとともにカイルが告げる。「君が欲しい。僕たちはやり直すべきなんだ」一瞬心が揺らいだが、理由を聞いたとたん、シャノンは体が凍りついた。彼は私を利用しようとしているだけ。そこに愛はないのだ…。
愛しているとささやいて

愛しているとささやいて

一族で経営する高級リゾート施設のスパを取り仕切るメリッサは、地元の牧場主シェーンと秘密の関係を続けていた。しかし、妊娠していることに気づきメリッサは愕然とする。昔気質の亡き父が作りあげたリゾートへ出資する人たちからの評判を落としてしまう! メリッサは別れ話を切りだすが、責任を感じた彼は逆に結婚を申し込んできた。愛のない、義務感だけの結婚なんて絶対にいや。なのに彼のとろけるような笑顔と説得に…!?
聖女のたしなみ

聖女のたしなみ

寄宿学校で厳しくしつけられ世間知らずのジーナは、伯父を訪ねてニューヨークへ行くことに。お守り役は伯父の会社のエリート社員で、仕事ひと筋の堅物男マイク・メイスン。純真で自由奔放、興味のあるところにはすぐに飛んでいってしまうジーナに振りまわされ、マイクは困りはてた。彼女は自分がどれだけセクシーで魅力的なのかわかっていないのか!? 自制心を保とうとするマイクはまだ知らなかった。ジーナがマイクに、バージンを捧げる決意を固めていることを。
伯爵家の血筋

伯爵家の血筋

ジーナは15歳の時、古びた結婚写真を見つけた。そこには母と見知らぬ男性が写っていた。母を問いつめると、その男性はジーナの実父だという。彼は、妻の妊娠を知らせに実家に向かう途中で事故死し、母はジーナが生まれる前に今の父と結婚したという。25歳になったジーナは実父のことを知りたくて、イタリアを訪れる。ジーナはこの地である男性に出会い、強くひきつけられた。伯爵家の当主である彼の名はルチウス・カランデンテ。その名は実父の名字と同じ…。
幼な妻の憂い

幼な妻の憂い

ダナは18歳年上の銀行家マークと出会った瞬間、ひと目で心奪われた。彼もまた、ダナの父親からの話によると結婚を望んでいるという。彼の理想の妻になりたい―― そう決意したダナは2週間後、周囲に祝福されて花嫁となった。しかしついに結ばれるはずの初夜にマークは寝室をふたつ用意したと告げる。なぜ!? 納得がいかないダナにマークがつい口にした言葉を聞いて愕然とする。“脅迫”―― この結婚はダナの父親に脅された結果だなんて…!
幸福の幻影

幸福の幻影

ローレンは16歳の時に、たった一度のあやまちで生まれたわが子と引き離された。養子先の屋敷をやっとつきとめた彼女は、真実をふせたまま、娘ケリーの世話係としての職を得る。屋敷の主ブラッドはイギリス屈指の実業家で魅力的な男性。本当のことは話せない…!しかし、ブラッドにひかれていく心をとめられなくて!?
苦い求婚

苦い求婚

ランチの約束で父の会社を訪れたレオニーは、そこで父の上司ヴィダルと出会う。ポルトガル貴族の血をひく大物実業家の彼に誘われ舞い上がったものの、会ったその夜に体を求められたことがショックで、レオニーは翌日の彼のプロポーズも断ってしまった。あれから2年、2度と会うまいと思っていたヴィダルにレオニーは面会を申し込んでいた。父が会社の金を横領したからだ。罪の償いを申し出たレオニーに彼は冷たく言い放った。「命令だ、今度こそ私と結婚しろ」、と。
大草原の貴族

大草原の貴族

公演のため、ブエノスアイレスを訪れた踊り子のライアン。ところが、代理店の手違いで一文無しで町に放り出されてしまう!――どうしよう、イギリスへ帰る旅費すらないのに…!困り果てるライアンに、一人の男性が声をかけてきた。大牧場主のリカルド。彼はライアンにとんでもない提案を持ちかけてきた――!「君を雇おう。1万ポンドと引き換えに、6か月間私の“妻”になって欲しい」信じられない申し出に、戸惑うライアンだが…。――見知らぬ人と結婚なんて!?でも、彼の黒曜石のような熱いまなざしに…囚われてしまいそう…!
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