あらすじ

ついに増田は「あかり」の本当の姿が「華月」であることを本人に告げる。御堂華月は解離性同一性障害ーー多重人格だ。主人格「あかり」を中心にいくつかの人格を行き来している。あかりと月子が現れたのが8年前、それ以前の記憶はないと言っていた。トオルはおそらくそれ以降に現れた人格だろう。そして月子は、何も知らない、純粋に父親を愛するためだけの人格である「あかり」を守るためのISH(超自我)もしくは保護人格だとすると、8歳までの記憶を持ったまだ増田が知らない人格が必ずいるはず…それをこれから確かめなければならない。一方気を失って倒れた華月は、使用人の吉田に悪戯される。その際、まだ増田の前には現れたことのない巫女のような人格が現れる。果たしてその人格は誰なのか――?衝撃の真実に迫る第2巻!!※第7話~第11話まで収録。
月の螺旋 1巻

16歳の「あかり」は、地方の旧家・御堂家の当主、「勝彦」によって14年前、施設から引き取られて養女となった。それから名前を「華月」と変え養女でありながら、いつしか勝彦の愛人として体の関係を結んでいる。ここでは「あかり」の本当の名前を知る人間は一人しかいない。出会ってから8年間ずっと眠っている少女「月子」だけが……。そしてある日、「華月」の家庭教師としてやってきた男により「あかり」と「勝彦」「月子」そして「御堂家」の壮絶な血の秘密が暴かれていく!収録作「目覚めの鼓動」ほか「欲望の交錯」「闇の胎動」「深淵の声」「真実の扉」「闇への入り口」の全6話を収録。

月の螺旋 2巻

ついに増田は「あかり」の本当の姿が「華月」であることを本人に告げる。御堂華月は解離性同一性障害ーー多重人格だ。主人格「あかり」を中心にいくつかの人格を行き来している。あかりと月子が現れたのが8年前、それ以前の記憶はないと言っていた。トオルはおそらくそれ以降に現れた人格だろう。そして月子は、何も知らない、純粋に父親を愛するためだけの人格である「あかり」を守るためのISH(超自我)もしくは保護人格だとすると、8歳までの記憶を持ったまだ増田が知らない人格が必ずいるはず…それをこれから確かめなければならない。一方気を失って倒れた華月は、使用人の吉田に悪戯される。その際、まだ増田の前には現れたことのない巫女のような人格が現れる。果たしてその人格は誰なのか――?衝撃の真実に迫る第2巻!!※第7話~第11話まで収録。

月の螺旋 3巻

勝彦と華月は実の父娘だった…! しかも華月の母、朱理は勝彦の妹…。勝彦は自分の父親を「ケダモノだ」と言って毛嫌いしていたのに、いつしか自身もその「ケダモノ」に変わっていたのだ。そうして代々育まれてきたこの土地と御堂一族の歪みの犠牲となり、朱理は自らの命を絶った。今また華月をも同じ道に進ませないために、透は華月を御堂家から連れ出したが、勝彦の華月への執着は凄まじく、華月を取り戻すために透は監禁されてしまう。一方「月子」は「あかり」や「トオル」の記憶を繋ぎ合わせようとするが…。※第12話~第16話まで収録。この作品は【秘密の恋愛授業】vol.72・75・81・90・96でもお読みになれます。

月の螺旋 4巻

華月が勝彦に連れ去られた。必死の捜索の末、増田は御堂神社の社務所で2人を発見する。そこはかつて、御堂の巫女が神に奉納する場所だった。そこで勝彦は華月と共にその身を神に捧げようとしていたのだ。勝彦を説得しようと試みる増田だったが、勝彦の口からは更におぞましい御堂家の秘密が語られ…。血族の深い闇の真相が、全て明らかになる最終巻!! ※第17話~第21話まで収録。