あらすじ月世は、キメラを創造した科学者でありながら、その制作に携わることに限界を感じていた。“逃げ出したい”そんな呟きを零してしまうほどに…。そんな頃、かつての師であり恋人でもあった男の姿から創りだしたキメラの草薙が、自分の意思を持っていることに気づいて───。意思を持つキメラと、その主人の切ない逃亡劇を綴った、ロマネスク・ラブバラッド。