あらすじ

木に守られながら、子守をして暮らす「鳥」の元に、瀕死の「獣」が逃げこんだ。自分を喰う存在の獣を、鳥は恐れることなく自然と受け入れる。やがて警戒していた獣の心に、少しずつ変化がおきてゆく。肉食と草食。本来、違う世界に生きる二人のはずだった。「私を喰え」と叫ぶ鳥に、獣が伝える想いとは――…。ちょっと不思議で、ほっと幸せな世界を、「俺の恋したファンタジーおじさん」で人気を博す作者が、優しい筆致で描く。
鳥を愛した獣

木に守られながら、子守をして暮らす「鳥」の元に、瀕死の「獣」が逃げこんだ。自分を喰う存在の獣を、鳥は恐れることなく自然と受け入れる。やがて警戒していた獣の心に、少しずつ変化がおきてゆく。肉食と草食。本来、違う世界に生きる二人のはずだった。「私を喰え」と叫ぶ鳥に、獣が伝える想いとは――…。ちょっと不思議で、ほっと幸せな世界を、「俺の恋したファンタジーおじさん」で人気を博す作者が、優しい筆致で描く。