あらすじ今は昔、若き男爵に恋をした伯爵家の御曹司がいた。その溢れる熱情を一編の詩に託し、憧れの男爵に伝えようとしていた矢先、17歳の御曹司は男爵の婚約を知らされた。失意の御曹司に20歳の男爵は、「紳士に必要なのは二人の人間、その内一人、守るべき女性は手に入れた。けれど、もう一人の席は空いてるよ、早乙女くん」と告げるのだった――。探偵青猫の父・恵太郎男爵と社交界の実力者・早乙女英隆伯爵の恋物語、他、放蕩児・鶯と早乙女伯爵の今昔物語、早乙女伯爵を狙う陰謀を解き明かす蜂王子刑事の大活躍など、シリーズ第5弾。