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小森菜々美はファッションデザイナーを夢見る女の子。今日は菜々美が心酔している人気ファッションデザイナー・阿川祥のファッションショーの日。そこで菜々美は、阿川祥を「チャラチャラしててくだらない」と罵る青年と出会った。菜々美が落としたデザインブックを拾っていた彼は、「あんな奴の真似ばかりしてたんじゃ本物にはなれない」と忠告する。しかし菜々美がラクガキ気分で描いた一枚には、「このデザインだけはきみらしくて大好き」の一文が添えられていて…。
小森菜々美はファッションデザイナーを夢見る女の子。今日は菜々美が心酔している人気ファッションデザイナー・阿川祥のファッションショーの日。そこで菜々美は、阿川祥を「チャラチャラしててくだらない」と罵る青年と出会った。菜々美が落としたデザインブックを拾っていた彼は、「あんな奴の真似ばかりしてたんじゃ本物にはなれない」と忠告する。しかし菜々美がラクガキ気分で描いた一枚には、「このデザインだけはきみらしくて大好き」の一文が添えられていて…。
ファッションの世界に魅了された主人公・菜々美が、さまざまな困難に襲われながらも挑戦していく物語です。1970~1980年代は、デザイナーを目指して服飾専門学校に進学する人が多く、一条ゆかりさんの「デザイナー」など、ファッション界を舞台にした少女漫画も多かったので、時代を感じます。が、愛と野望と陰謀がまじりあったストーリーは、今読むと意外と新鮮かもしれません。 何より登場人物たちの生きかたが素敵だと思いました。服飾の世界は見ているだけなら華やかですが、裏側ではよりよい作品を生み出すために努力する人たちが大勢いるということを感じました。何が起きても前を向いて生きていこうとする菜々美にも共感します。同世代の彼氏と年上の有名デザイナーとの間で揺れ動く複雑な恋愛関係も読みごたえがありました。