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満月の夜、一人の男が路上で箱を売っていた。男の視線に誘われるように、差し出された箱の中を覗く女。箱には、美しい手がおさまっていた……。ひと目で箱が欲しくなった女は、男から箱を買うことにした。この箱を開けていいのは一日一回、真夜中だけ。一日二回以上開けてはいけないし、真夜中になる前にも開けてはいけないと忠告を受けるが……。
満月の夜、一人の男が路上で箱を売っていた。男の視線に誘われるように、差し出された箱の中を覗く女。箱には、美しい手がおさまっていた……。ひと目で箱が欲しくなった女は、男から箱を買うことにした。この箱を開けていいのは一日一回、真夜中だけ。一日二回以上開けてはいけないし、真夜中になる前にも開けてはいけないと忠告を受けるが……。