あらすじ幼児虐待に苦悩する女性を描いた表題作の他2作品を収録した津雲むつみの傑作短編集。花瓶を割った娘・文香(あやか)を叱った母親・文月(ふづき)は、いつまでも泣きやまない文香を戸棚に閉じ込めてしまう。その後、遊びに来た文月の友人・可南子(かなこ)は、文月におびえる文香の態度とその腕にあったアザが気になる。一方、文月の夫・山科(やましな)は、いつもアザを作っている文香に気づき、文月の虐待を疑い始めて……!?