あらすじ

北海道小樽近郊の港町。孤児だった海多は、鰊漁の親方・大潮家に拾われ、その使用人で海運業を興した湊銀次と結婚。娘の春海をもうける。その春海は大正11年、大潮家の次男・櫂二を婿にとり、大潮家と湊家は家族となった。しかし、春海には誰にも言えないもうひとつの感情があり…。
銀の魚 銀の波(1)

明治20年、北海道小樽近郊。鰊漁で栄える村で、孤児として生きていた海多(うた)は、盗みなどを働きながら生きていたが、鰊漁の親方・大潮の家に拾われる。そこで小間使いとしての新しい生活を送ることになった海多だが、生活の違いに戸惑い、いらだつ。が、次代の大潮を担う春介や使用人・銀次との生活に、生活の張りを見出して…!?

銀の魚 銀の波(2)

明治20年、北海道小樽近郊。鰊漁で栄える村で、孤児として生きていた海多(うた)は、鰊漁を営む大潮の家に拾われる。家族というものに飢えていた海多だが、若旦那の春介とその嫁・優里子、そして使用人の銀次の優しさに触れ、次第に大潮の一員として自覚し始める。そして「家族になりたい」という思いを強くした海多は!?

銀の魚 銀の波(3)

北海道小樽近郊の港町。孤児だった海多は、鰊漁の親方・大潮家に拾われ、その使用人で海運業を興した湊銀次と結婚。娘の春海をもうける。その春海は大正11年、大潮家の次男・櫂二を婿にとり、大潮家と湊家は家族となった。しかし、春海には誰にも言えないもうひとつの感情があり…。

銀の魚 銀の波(4)

北海道小樽近郊の港町。孤児だった海多は、鰊漁の親方・大潮家に拾われ、その使用人で海運業を興した湊銀次と結婚。娘の春海をもうける。その春海は大正11年、大潮家の次男・櫂二を婿にとり、大潮家と湊家は家族となった。春海が櫂二に人生を預けると決めた矢先、東京出張の櫂二を、あの天災が襲う…。

銀の魚 銀の波(5)

昭和25年、北海道小樽近郊の港町。鰊漁を営む大潮家に嫁いだ桜。戦争のせいで青春を奪われた彼女は、この家に嫁ぐことに迷いがあった。相手は力強い漁師のイメージからは程遠い大潮家長男・春来。あの春海の息子だった…。

銀の魚 銀の波(6)

昭和25年、北海道小樽近郊の港町。鰊漁を営む大潮家に嫁いだ桜。戦争のせいで青春を奪われた彼女は、この家に嫁ぎ“親方の家”の嫁として、忙しく働くことに。好きでもない夫のために苦しい日々を送ることに嫌気がさしていた彼女の目に、漁師の海人がまぶしく映った。そんな彼女に悲劇が…!? 女三大記、ついに最終話!