あらすじ

その美しい人形師の作る人形には、魔が宿りやすいという噂だった。幼い頃の記憶を持たない人形師は、自分はからっぽで、まるで養父の手によって創られた精緻な人形のようだ、と感じていた……。怨霊退治を生業とする坊主が、彼と出会い、いつしか二人はさまざまな事件に関わるようになる。それぞれに背負う何かを抱えながら、闇の中をてさぐりですすむ二人は、こたえを見つけることができるのか――!?山田睦月の描く、新感覚ハートフル時代劇!!
水と器(1)

その美しい人形師の作る人形には、魔が宿りやすいという噂だった。幼い頃の記憶を持たない人形師は、自分はからっぽで、まるで養父の手によって創られた精緻な人形のようだ、と感じていた……。怨霊退治を生業とする坊主が、彼と出会い、いつしか二人はさまざまな事件に関わるようになる。それぞれに背負う何かを抱えながら、闇の中をてさぐりですすむ二人は、こたえを見つけることができるのか――!?山田睦月の描く、新感覚ハートフル時代劇!!

水と器(2)

自分はからっぽで、まるで自分の作る人形のようだ……。心だの魂だのというのはわからない。そんな気持ちが変わっていったのは、なぜか怨霊退治を生業とするなまぐさ坊主と出会ったからだった。坊主は、なぜ、妖(あやかし)たちを追うのか……。なぜ時々、人が変わったように、暗いまなざしをするのか――。今度は、人形師が、彼の後を追う。美貌の人形師と、僧侶の物語、完結!!