かつてこの地にあった闇を払い、人々を解放した英雄王ライツ1世。彼は国を興し、子孫達は代々国王として大陸を治めていた。王子ベルカが、国を支配する大いなる闇に今立ち向かう…!
エーコという詩人に助けられたベルカは、彼とともに行動をすることに。一方、同じく元老院の画策を知ったオルセリートは逆に捕まり、監視をつけられ、孤立無援となっていた。そんな兄の様子に不信感をもった姫、ミュスカがオルセリートのまわりを探り出すが…!?
ついに王都へと帰還したベルカ――…。そして、動き出す謀略――覚悟の行方が王位を決める!!遊行寺たまが描く宮廷陰謀劇、第3巻!!
ついにオルセリートの立太子式典が始まる中、エーコの助けによって城へと侵入してきたアモンテールの襲撃が起こる。城の警備に追いつめられたアモンテールは、オルセリートの代わりにベルカを人質にとり、逃げることを選んだ。焦るリンナは、ベルカを助けようとするのだが――…!?
アモンテールの襲撃により混乱を極めた立太子式典の中、リンナを失ったベルカはエーコと共に城をあとにする。道中、かつて行動を共にした新月達と再会を果たしたベルカは、彼らが訪れるという聖地に自らも同行したいと申し出る。大巫女に「ロヴィスコ船団の記録」について聞きに行くことが目的であるが、ホクレアを狙うアゼルプラード兵の阻止に遭い――…!?
アゼルプラードの各地で猛威をふるいだす大病禍。ホクレアの力を借り、大病禍の治療にあたるベルカは、徐々に民衆からの支持を得始める。一方その頃、シャムロックが、リンナ存命の報を持ってカミーノを訪れる。報を受け喜ぶベルカの元に現れたのは、キリコの配下・鴉。リンナを取引材料として使おうとする彼らに、ベルカは――?
リンナの救出を成功させたべルカだったが、彼らの前にキリコの部下である鴉が立ちふさがった。鴉はべルカに、王府に来てほしいと告げる。王府では、大病禍による罹患者が増え続け、宮廷内にも広まりつつあった。女中の一人が発症していたために女中を総入れ替えし、病を抑えようとするキリコであったが、すでにオルセリートは体調を崩し始めていて――。
父からベルカを手駒にするよう指示されたキリコ。しかし、オルセリートの快癒を望むキリコは、父からベルカを隠そうとするが――。大人気作品、堂々の完結巻!