あらすじ廃東宮の企みがすべて潰えたかに思われたが、帥の宮にはまだ最後の、というべき切り札があった! 東宮と桐壷女御が失踪し、陰謀に関与していた桐壷付きの女房・大弐の口から思いもよらない真実が明かされる…。すべてを悟った瑠璃は帥の宮の計略を看破、彼に最後の提案を持ちかけようとするが…!?
ただの平安ロマンスと思うなかれ。宮廷政治も絡んだ情報戦、しっかりとした伏線回収は流石氷室冴子原作の作品という趣。無論恋愛物としてよく出来ていて嫌味なく愛する人を大切にしようと思える名作。