両親が長期出張で渡米し、憧れの独り暮らしが出来ることになった祈純平15歳。それに下宿先は、15年間片思いだった、同い年でいとこの深町美晴の家!ところが出てきて早々、丸美屋福介というとてつもない不良に捕まってしまった。街の不良を危うく殺しそうになった福介は、警官に連行されようとする。そこへ福介の母と名乗って現れたのが、保護司の深町美子。美晴の母だった。福介と同居することになってしまった順平。おまけに家庭裁判所から委託された名古屋金一、吉永聖人、佐藤宏彦らの不良少年も一緒である。それでも福介は、車に置き去りにされた赤ん坊を助けたり、レストランの見習いに励む実直なところを見せる。純平と福介の自分探しの旅は…?
親に水につけられて殺されそうになったトラウマがあるため、溺れていた子供を助けにいけなかった福介。ヤクザの黒崎が子供を救い、福介の家へ。そこで会った少年課の刑事・初川に疑られるが、美子は福介を信じた。そんな美子の懐へ飛び込めと諭す黒崎。福介は初めて、美子を母ちゃんと呼んだ。家を建てている大工の仕事をじっと見ていた福介は、落下した大工を受け止める。棟梁に見込まれて大工の修業を始めた。聖人が不良たちから恐喝されている老人を救ったことで、報復に美晴がさらわれる。助けに行った福介たちは多数相手に大暴れし、聖人は不良の頭を殺しそうになった。実は人を殺してしまった過去を持っていたのだ。ショックを受けた美晴だったが…。