あらすじ時は昭和18年・太平洋戦争のさなか─華族の家柄に生まれた<藍一郎(あいいちろう)>は長く生きられない持病を患いながらも、自身の生きる意味・役割を全うする道を模索していた。やがて彼の幼馴染である、並外れた才覚を持つ<高志(たかし)>にそれを託そうと決める。己の道を貫くべく時流による高志の学徒召集を、華族議員である父の権力を利用して阻止する。それを知った高志は、藍一郎には知られぬようある決意を固める─