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「どうやら俺の運命の相手は男らしい――」ラブラブな両親の元に産まれ、ロマンチストに育った颯斗は“運命の赤い糸”が見える。これまで赤い糸に振り回されうんざりしていたが、心のどこかでは運命の相手を探していた。そんなある日、いつもの通学電車で痴漢に遭っている学生を助ける。まつ毛が長く、華奢で小柄な女の子…と思いきや、よく見たら男！ さらにかわいい見た目とは裏腹に、口が悪く生意気なやつ。絶対に関わりたくないのに、なぜか指先の糸は反応を示していて…？
“運命の赤い糸”が男であるかずきと結ばれていることが信じられず、颯斗はどうにか糸を切ったり、解こうと試みる。しかし、糸はびくともしない…。その後も行きつけのパン屋でかずきがアルバイトをしていたり、家が隣だったりと、嫌でも赤い糸の効果を感じる颯斗。そんな中、かずきがクラスメイトと揉め事を起こしてしまう。人を突き放す態度の裏にある、かずきの一面を颯斗は一緒に過ごすうちに知っていき──？
