あらすじ時は昭和の戦時中。学徒出陣として戦地に赴かなければいけなくなった主人公は束の間の休息をとるために実家へと帰省していた。そこで兄の帰りを迎えてくれたのは母親以上の愛情で包み込んでくれる弟であった。アルビノである弟は親からも忌み嫌われ蔵に幽閉されていた。兄はそんな弟のために医者になろうと勉学に励んでいたのだ。弟の病気を治すために…。そして戦争によって引き裂かれる兄弟。戦地に赴く前夜、いつものように兄に”治療”を懇願する弟。「お兄ちゃま、私にお注射して」二人の激しい交わりを満月が照らす。