現代に生きる忍者組織・恐車一族と神魔一族。彼らはスーパー忍者、すなわち、超忍とよばれた。だが、このふたつの一族は、互いの絶滅を図り、凄絶な戦いを続けていた。なぜ…!?雁屋哲と島本和彦の異色のタッグが放つ痛快作品!!
神魔四天王は、おれが斬る!宿敵を倒し、人類を恐るべき終末兵器から救うため、敢然と立ちあがった、恐車巡回処刑人グループ。だが、非情な掟の中に生きる彼らも人を愛する心をもっていた。そして…ダンもまた!?
神魔一族の放った必殺の処刑人・神原重一。その凶弾の前に、恐車一族最強の巡回処刑人たちが次々と倒れていく…。だが、地獄から蘇った殺し屋・神原にも暗く、哀しい過去が秘められていた!!
恐るべき威力を秘めた、終末兵器の実験が、今まさに行われようとしていた。しかも、熱気あふれる超満員の野球場を舞台に…。刻々とせまる魔の一瞬を前に、厳戒態勢をとる巡回処刑人に勝算は!?
命ぎりぎりの戦闘を繰り返す、巡回処刑人グループ。だが、非情な嵐の中に生きる彼らにも、幼き日があり秘められた思い出があった。例えば、ダンには…実技テスト落第点。そして、珠理には肉体上の内緒が…!?
ひとりの科学者が悲惨な最期を…。人を滅ぼすためでなく人類に役立ちたいと願いつつ、今またここにおそるべき人食いカビの前に尊い命が…。終末兵器をめぐる超忍戦争、まさに最高潮。走れダン、風のごとく!!
終末兵器の秘密工場を全て破壊し、恐るべき人食いカビを全滅させた恐車派巡回処刑人。当然彼らには、光り輝く名誉と、すばらしい報酬が…。でも、ダンたちが手にしたのは、な、なんと…!?
政府は戦争をはじめる目的で、おそるべき「破滅兵器」をつくっていた。この衝撃的な事実を前に、巡回処刑人たちは…。ダンが抜けてしまった今…彼らのゆく手にあるのは生か死か!?
ダンは宿敵・神魔魔太郎の息子だった!驚くべき事実の前に、なすすべもなく立たずむダン。だが、超忍の世界に父もなければ子もない。ただあるのは、生か死。今、仁王立ちの父・神魔めがけて、ダンの剣が!!
さすが原作・雁屋哲。これでもか、といわんばかりに魅力的なエピソードを詰め込んでいいて、その引き出しの多さに脱帽します。終末兵器をめぐる超忍組織・恐車と神魔の壮絶な闘い。そこには敵味方にわかれてしまった者の悲哀があり、鉄の掟に従わなければならない不条理が。ほか、政府の陰謀という政治的な匂いも漂わせつつ、必殺技のグレードアップというエンタメ性も強調し、四天王や巡回処刑人といった言葉のセンスの良さも持ち合わせる。作画が島本和彦じゃなかったら、相当ハードな作品に仕上がっていたかもしれません。ですが、逆にいえば普遍的なテーマなので、シリアス系の作画だとベタな忍者アクションになっていたかも。だからこそ熱血ギャグ仕立てのこの作品は、異彩を放っているんでしょう。当時の島本は新人。片や雁屋は「男組」で名を挙げた一流原作者。その原作をここまで自分流に解釈してしまうとはなんたる度胸か。しかも一時『炎の転校生』と連載時期が重なっていたなんて。その心と体の強さを知ってしまうと、やはり島本和彦にもスゴイと言わざるおえません。
さすが原作・雁屋哲。これでもか、といわんばかりに魅力的なエピソードを詰め込んでいいて、その引き出しの多さに脱帽します。終末兵器をめぐる超忍組織・恐車と神魔の壮絶な闘い。そこには敵味方にわかれてしまった者の悲哀があり、鉄の掟に従わなければならない不条理が。ほか、政府の陰謀という政治的な匂いも漂わせつつ、必殺技のグレードアップというエンタメ性も強調し、四天王や巡回処刑人といった言葉のセンスの良さも持ち合わせる。作画が島本和彦じゃなかったら、相当ハードな作品に仕上がっていたかもしれません。ですが、逆にいえば普遍的なテーマなので、シリアス系の作画だとベタな忍者アクションになっていたかも。だからこそ熱血ギャグ仕立てのこの作品は、異彩を放っているんでしょう。当時の島本は新人。片や雁屋は「男組」で名を挙げた一流原作者。その原作をここまで自分流に解釈してしまうとはなんたる度胸か。しかも一時『炎の転校生』と連載時期が重なっていたなんて。その心と体の強さを知ってしまうと、やはり島本和彦にもスゴイと言わざるおえません。