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闇に光る紅い瞳。見つめられると動けなくなるーー。あやめ先輩に出逢ったのは二年前、まだ私が幼稚舎から大学までの一貫校『私立百合園学園』中等部の頃だった。当時あやめ先輩は高等部の一年で、我が百合園学園の圧倒的マドンナと噂される美貌の持ち主、お近付きになる事なんて無いと思っていたのに、まさか高等部の寮で同室になるなんて…！だけど同室になってから、時々不思議な事が起こる。あやめ先輩の姿が鏡に映らなかったり…。気にしないようにしていたけれど、ある夜、あやめ先輩が私のベッドにやって来て…。男にも女にも擬態できる吸血鬼と少女のラブストーリーを描いた【テラーノベル】の人気原作がついにコミカライズ化!!
夜中にベッドに忍び込んで来たあやめ先輩にキスされた私。「どうしてこんな…女の子同士なのに…っ」動揺する私に先輩は「ていうことは、女の子同士じゃなければいいの？」と言って服を脱ぎ始めた。「俺ならどう？」裸になったあやめ先輩の身体は、男性の…！どうして!?さっきまでは確かに女性だったのに…。私の混乱をよそに、あやめ先輩は語り始めた。「瑞希ちゃん、ヴァンパイアって知ってる？」「瑞希ちゃんには特別に教えてあげる。俺の秘密」
週末は帰宅日。あやめ先輩から離れられてほっとする…。それに、斗真くんに会える！斗真くんは幼馴染のお兄ちゃんで私の王子様。あやめ先輩との事は絶対に知られたくない！なのに、なんでこうなるの!?私の帰省にあやめ先輩が着いて来ちゃった！絶対、斗真くんとは会わせないようにしないと…。
あやめ先輩はどうしてそんなに斗真くんにこだわるんだろう。私が彼の話をすると、先輩の吸血行為が激しくなる気がする。今夜も階下に母がいるのに、男性化した先輩に奪われてしまった…。そして翌日、ついに2人に対面の時がーー…！
斗真くんが先輩に告白!? 大ショック…。まさかこんな形で失恋するなんて…。先輩は断ってくれたけど、気持ちの持って行きどころがわからない。そんな私を、先輩は遊園地に連れて行ってくれて…。
失恋を機に、髪を切った私(ちょっとだけ)。吹っ切ろうとしていた矢先、斗真くんが教育実習生として赴任して来た!!私の個人的な気持ちの問題も去る事ながら、あやめ先輩の正体がバレないようにしないと…。だけど私はまだ知らなかった。斗真くんが実は…！
斗真くんから衝撃の事実を聞かされた私は、あやめ先輩の吸血行為に応じられなくなってしまった。代わりに、献血ではダメですか？と提案してみるも…。
