あらすじ偽りの優しが覆ったのは家族を切り裂く、悪意の刃。舞台は閉鎖的な地方都市の高校「椿ヶ丘学園」。その旧校舎本館で一年生の女子生徒「渋谷唯香」が惨殺された。第一の容疑者・東陸一が語ったのは恐るべき怪物たる、渋谷唯香の姿だった。次々に描かれる、少女の悪意の行く先は――。★単行本カバー下画像収録★
恥ずかしながら“ヴンダーカンマー”という言葉はまったく聞いた事が無く、色々と検索してしまった(笑)。なるほど…標本、絵画、剥製、アクセサリーなど、世界中から集められた怪奇珍品を飾るコレクションルームで「驚異の部屋」と呼ばれ、近世ヨーロッパで流行したものらしい。なかなかに不気味で興味深い。 そんなヤバい代物を、なぜか現代に蘇らせようとする少女が惨殺されるところから物語は始まる。 いったい誰が彼女を殺したのか?まだまだわからない事だらけだが、その謎が解き明かされるとき、彼女が目指していた目的もわかるのだろうか?