いさま屋こと居佐間一成は、逗子の海で朱美と出会う。体調を崩していた伊佐間は、朱美の家で休息するが、そこで語られた朱美の過去話に衝撃を受ける。飯島基督教で寝起きをしている降旗弘は、信者の懺悔を聞く仕事をしている。そこに現れた朱美と名乗る女性。首を切断された夫が蘇るという……。これは事件か、それとも幻覚か。伊豆を舞台に京極堂の新たな物語が始まる……。
関口巽は大物小説家、宇多川崇からとある相談を受ける。それは記憶喪失の妻が、殺したはずの前夫が何度も蘇り、それをまた殺すというものだった。これは妄想か。それとも……。
逗子の黄金髑髏。双子山の集団自決事件。死のう団。首を切る夢。髑髏を捜す汚れた神主。骨をめぐる奇妙な事件が交錯する待望の第3巻。
逗子で巻き起こる髑髏に纏わる事件の数数。いさま屋がであった朱美。教会で語られた汚れた神主。海岸で見つかった金色髑髏。複雑な謎に、共通点が浮かび上がっていく!
金色髑髏、蘇る首切り死体。髑髏を軸に巻き起こる数数の事件に、京極堂が動き出す。憑き物を落とし、すべての事件に終わりが齎された時に暴かれる壮大なトリック!京極夏彦×志水アキのミステリコミックついに完結。