板前見習いの一幸が勤めているのは、全国有数のホテルチェーン「TAKATO」グループが経営する、とあるホテルの日本料理店。ある深夜のこと、閉店直後の店に財布を忘れて行き倒れ寸前の空腹スーツ美人(♂)がやってきた。一幸が作った賄い料理の残りを振る舞ってやると、彼はそれをとても美味しそうに食べ、美しい仕草で箸を置いた。初めて店で出した自分の料理、そして「美味しい」の言葉。一幸はそれになぜか喜び以上のトキメキを覚えるが…。※この作品は単行本版『食べてしまいたい』に収録されています。重複購入にご注意ください。