あらすじ

梅山蓮と八鳥椿は小学生の頃から高校に上がった今までずっと一緒だった。椿の隣は蓮の特等席で、特別好ましい存在で可愛いと噂に聞くだけの顔も知らない女の子よりずっと。だからといって、だからこそ、この距離感を失いたくなかったから、椿からの告白を受け入れられることはなかった。「だって、お前は俺の友達だろう」それなのに蓮はあろうことか椿に恋をしてしまった。そして、ようやく気付くことになる。自分が椿に求めた“友達”という関係が椿の諦観と覚悟で成り立っていたということに。
不意打ちの春雷 上【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

梅山蓮と八鳥椿は小学生の頃から高校に上がった今までずっと一緒だった。椿の隣は蓮の特等席で、特別好ましい存在で可愛いと噂に聞くだけの顔も知らない女の子よりずっと。だからといって、だからこそ、この距離感を失いたくなかったから、椿からの告白を受け入れられることはなかった。「だって、お前は俺の友達だろう」それなのに蓮はあろうことか椿に恋をしてしまった。そして、ようやく気付くことになる。自分が椿に求めた“友達”という関係が椿の諦観と覚悟で成り立っていたということに。

不意打ちの春雷 下【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

八鳥椿は梅山蓮と小学生の頃から高校に上がった今までずっと一緒だった。両親のいない椿にとって、たくさんの慰めの言葉より蓮の存在が救いで、一番大切なもので、それはいつしか恋愛感情に変化していた。一度は椿をフったはずの蓮はなんの気まぐれかやっぱり椿が好きだと宣い、友達からのステップアップ計画を実行中。その一挙一動が自分を想ってのことだと理解すればするほどギシギシと痛んでいた胸はドキドキと高鳴ってしまう。「蓮を好きでいるのをやめたことなんてない」こうして、晴れて彼氏同士になった二人だけれどまた新たな問題が立ちはだかり……。