あらすじ
「“パパ活”なんて遠い世界の話だと思ってた…」 「イケないことだってわかってるのに…」 リアルすぎるパパ活女子オムニバス。日本のどこかで夜な夜な起きている「真実(ほんとう)」の話。
「“パパ活”なんて遠い世界の話だと思ってた…」 「イケないことだってわかってるのに…」 リアルすぎるパパ活女子オムニバス。日本のどこかで夜な夜な起きている「真実(ほんとう)」の話。
「“パパ活”なんて遠い世界の話だと思ってた…」 「イケないことだってわかってるのに…」 リアルすぎるパパ活女子オムニバス。日本のどこかで夜な夜な起きている「真実(ほんとう)」の話。
パパ活を描いた作品も非常に多くなってきました。最近では異世界でもパパ活していますからね。そもそも、名前がパパ活になっただけで同様の行為は遥か昔からずっと営まれてきており、社会が大きく変化しない限り未来においても恐らく無くなることはないでしょう。 そんな中でも一際リアルさを感じさせてくれるのみならず、多面的に現代のパパ活の実態を描いているのがこちらの『スワイプ』です。指先を少し動かしただけで人と繋がれ、またその繋がりを抹消して次へと進むこともできる時代の刹那的な関係を端的に表している良いタイトルだと思います。 内容としては、毎話違う女の子が主人公となる基本的に1話完結型のオムニバスです。さまざまな女の子たちがそれぞれの事情で行っているパパ活の模様を描いていくものとなっています。 パパ活をする理由といえば、毒親家庭に育って貧困であったり、遊ぶお金や推し活資金が欲しかったりというのがメジャーで多く描かれるところでしょうか。もちろんそういった人もいますが、本作で描かれるパパ活は更に微に入り細に入っています。 たとえば、2話で描かれるフリーターの千菜美。 彼女は、昔から「天然」と称されるキャラで大学まではそれで良かったものの、社会人となってからは普通の仕事に就いて働くのはあまりにも難しいパーソナリティでした。夜職であってもミスが頻発し厳しい。しかし、パパ活であればそんな自分も含めてパパが全肯定してくれる。パパ活でお金を貯めて、田舎の中古マンションで猫と穏やかに暮らしたい。そうした理由で行っている人も現実にも存在するでしょう。 また、人気AV女優が中国の富裕層のパパと行う高額パパ活であったり、トー横で特にお金には困っていないもののとある理由で行うパパ活であったり、いろいろなシチュエーションや動機が描かれます。 『ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー』のクチコミでも触れましたがこちらも1話や5話で扉絵に歌舞伎町タワーが描かれており、更に大久保公園やそこに突撃してくるYouTuberなども描かれていて、今感が強く感じられます。 6話でラウンジにて交際クラブのSランクの女性が (開業医じゃなくて勤務医だろうな…) と看破する件なども好きです。 また、基本的にお話は独立してはいるのですが、少しだけ結びつく部分もありニヤリとします。 ひとくちに「パパ活」として括られる中に存在するさまざまな側面をディティールを凝らして描き、現代への解像度を上げてくれる作品です。