「ロイドさんの匂い、体温、感触…。ロイドさんがここにいてくれる――」暴漢から救ってくれたエリートイケメン騎士のロイドの家で、住み込みの家政婦として働くことになったクロエ。その恩に応えようと一生懸命に家事をするクロエは、少し天然なところのあるロイドの優しさに触れながら、小さな喜びと幸せを感じる日々を送っていた。だが、ロイドが持つ剣の刃を見た瞬間、母から向けられたナイフと殺意の記憶がクロエの脳裏にフラッシュバックしてしまう。息を乱し、震える声で母への許しを乞うクロエの体を、ロイドは強い力で包み込むように抱きしめ――…?