漫画家として約20年過ごしてきた葛西りいち。今では現役の漫画家でありながらも、漫画の講師として学生たちに指導している。そんな日々で感じるのが、漫画家を目指す子、そしてそれを見る編集者、どちらも自分たちのときとは大いに違うことだ。コンプラなんて言葉のなかった時代、編集者からのパワハラ、セクハラ、モラハラなどは当たり前。それでもデビューを目指すためがむしゃらに頑張った自分。それらが嘘みたいに、今のマンガ業界は変わっている。そんな昔のハチャメチャな業界裏話から、現代のZ世代のおかしな日常まで、今までは語られてこなかった漫画業界の裏側を大暴露!CONTENTS第1限 デビューへ懸ける想い第2限 お金より承認欲求第3限 すぐ言う言葉は「でも」「だって」第4限 今どきの編集者は情熱がない!?第5限 打合せ相手の恐怖の手癖第6限 常識を知らない専門学校講師たち第7限 売れてる漫画家は打合せも面白い第8限 調子のいい編集者には要注意!第9限 どこにでもいる「あたおか」編集大集合第10限 持ってないのは「社会性」!?第11限 売れっ子は偉いよ第12限 闇を抱える業界人の性★単行本カバー下画像収録★
漫画家と出版社の編集者で完結する漫画業界。そんなところにまともな社会人など存在しない! 漫画業界で20年以上生きてきた著者が語る、裏事情。挨拶もできない、約束も守らない、連絡さえしてこない……。そんな人間失格の編集者たちとの長年にわたる激闘の記録を描く!CONTENTS第13限 旧友との再会第14限 社会不適合者第15限 歪な人間関係第16限 お金の価値第17限 編集者ガチャ第18限 とあるTL漫画家の悲劇第19限 人を育てるということ第20限 漫画家の繋がり第21限 旧友という名のゴミ第22限 大人になれない大人第23限 メディアはクソ第24限 口約束最終話 仕事の流儀※本電子書籍は「漫画専門学校講師のマンガ業界ウラの裏【せらびぃ連載版】(13)~(25)」を収録しています。
エッセイ漫画家・葛西りいち先生によるマンガ専門学校講師のお仕事マンガ。新しい価値観を持った「Z世代」の生徒たちに授業する難しさを描きながら、「私が若かった頃はな…」と過去のマンガ家としての回想(ほとんど「ピー」だらけの暴露エピソード)を披露し、20年で大きく変わったマンガ業界を浮き彫りにしている。 自分は著者と同世代なだけに、共感できる部分がとても多かった。コンプラなんて言葉のなかった時代をギリ体験してきた世代なら、同じような意識はきっとあるだろうし、実感を持って読めると思う。 それと、鈴木みそ先生のゲーム専門学校のリポート漫画も久しぶりに思い出した。アレほど酷く専門学校のダークサイドを描いた漫画もない…。だけど時代は変わっても生徒たちの根底にあるものは本質的にそこまで変わってなくて、大人側の意見が時代ごとに違うだけかもしれない。