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漫画家になりたい進(すすむ)は、父親に頭を下げて上京を懇願する。しかしながら、一人息子の進に自分の店を継いでほしいと思っていた父親は、進の願いを聞き入れることができず、ついに殴りかかる。父親の説得にも物怖じせず「漫画描いて生きれたら、それだけで俺は幸せだ」と言う進に、父親は「もう好きにしろ」と言い放つ。その後、紆余曲折ありながらも、なんとか漫画家になれた進。そんなある日、進は母親から父親の危篤の知らせを受けるのだった。
漫画家になりたい進(すすむ)は、父親に頭を下げて上京を懇願する。しかしながら、一人息子の進に自分の店を継いでほしいと思っていた父親は、進の願いを聞き入れることができず、ついに殴りかかる。父親の説得にも物怖じせず「漫画描いて生きれたら、それだけで俺は幸せだ」と言う進に、父親は「もう好きにしろ」と言い放つ。その後、紆余曲折ありながらも、なんとか漫画家になれた進。そんなある日、進は母親から父親の危篤の知らせを受けるのだった。
王道です。 真っ直ぐです。 何も奇を衒わない、ある種愚直と言っても良いであろ う物語です。 昔から、世界のどこにでもありふれた家族の様態でしょう。 でも、そうだからこそ胸を打つ。 そんな短編です。 漫画家を志す主人公の気持ちも、不安定な道を息子が目指すのを案じる父親の気持ちも、どちらも解ります。 それでもただ一つ言えるのは、 「漫画描いて生きれたら それだけで俺は幸せだ」 とまで魂を賭けられる対象を見つけられた主人公は素晴らしいということです。 最後まで読んでから表紙に戻ると、感慨深さも一入です。