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福岡から上京して丸9年。こっちの大学卒業して、そのまま居座ってしまった東京だけど、今じゃ離れがたいホームグラウンド。今夜も行きずりの男とベッドイン。なかなか上手くてイイ感じ。親元にいたんじゃ男遊びもできないよね。今ごろ親父殿はお袋相手に親不幸な娘を嘆いているかしら。いよいよクライマックス!!　という瞬間にインターホンが連打!?　こんな時に誰よ。まさかこの時間にセールスマンって訳じゃ。ドアを開けたら、そこには思わず見惚れるほどのいい男が!?　そう言えば実家の両親が見合い写真を送るって言ってたけど、なんと見合い相手を直接送り込んで来たのだ。親の言うままに結婚なんかしたら男どころかこの東京ともお別れじゃない!!

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婚約者が、どんな女性遍歴を持っていたとしても私は気にしないし多少の浮気にだって目をつむるつもり。だけど…。東京の朝は忙しい。まして有能なキャリアを持つ女が結婚するとなるとなおさら。式の直前に慌てても始まらないから昨日はエステで自分磨き。式は帝国ホテル。相手は間宮物産の御曹司。皆が羨む本物の玉の輿。まさに人生の春。結婚指輪はやっぱりダイヤで…と思っていたらティファニーですって。さすがエグゼクティブ。やる事に隙が無い。まるで恋愛小説のヒロインみたい。これが私の物だなんて信じられない…と思っていたら、突然もう1人の婚約者が出現!?　こうなったらどっちと結婚するのか彼に決めて貰いましょ!!　さあ誰を選ぶの…!?

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私の夢はただ一つ!!　都会的で優雅な結婚生活。それが東京での私の望み。田舎で憧れ続けた私の夢。それを叶えてくれそうな男として我が社の有望株、高野彰をターゲットにしてたのに、婚約者がいた!?　彼とは話も合うし何かと親切にしてくれるから脈があると思い込んでいた。私は彼との結婚を夢見てた。落ち込む私を友人が北海道の叔父さんの所へ一緒に行こうと誘う。どうやら非公式の嫁飢饉ツアーらしいが、高野の実家が近いと言う。婚約者は地元の女性らしいから気になるなら様子を見てくれば?　なんて言葉に惑わされて来てしまった北海道。案の定集団見合い。おまけに田舎モンはデリカシーが無い!! 1人先に東京に帰ろうとしたら高野が北海道にいて…!?

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東京に来てから3年。こっちで独り暮らしをしてると自然に本音と建て前が分かれてくる。私は使い分けできるタイプだけど心から愛する男性は不器用がいい。ましてや結婚を考えるなら。これってわがままかしら?　秘書課の小宮美彩が超一流企業のエリート中のエリートで超イケメンの羽佐間亮一を振った!?　社内の女性陣は大騒ぎ。確かに美彩は男どもが高嶺の花だとあがめているけど、まさか羽佐間まで手が届かなかったなんて。美人だし秘書としても無能で有名な専務のフォローだって完璧にこなすスーパー秘書兼男性社員の憧れの的。だが彼女には裏の顔があった。プライべートでは派手な格好とメイクのベテラン遊び人。男の裏の顔なんてお見通しなのだ…!?

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