──もし僕が真っ当な人間だったのなら この”好き”は ”恋”と呼ばれるものだったろうかセルベス魔法学校の教師・カナキタイガ生徒から慕われる彼にはもうひとつの顔がある気に入った女性をさらい魔法で命をもてあそぶ異世界に転移した死刑囚のシリアルキラー。悪行の限りを尽くすカナキだったが一つの出会いが彼の運命を大きく変えていく──「僕はただ 人の苦しむ姿が好きなんだ」
下校途中に襲撃されたカレンとフィーナ。危なげなく退けたその時、一瞬の隙を突かれカレンに一本の矢が突き刺さる。動揺するフィーナと血を流し倒れるカレン、さらに迫りくる敵の攻撃。絶体絶命のピンチに現れたのはカナキだった。二人を助けたカナキの真意とは――。
狩人を退けたフィーナの前に現れたのは……カナキ!?フィーナに銃口を向けるカナキの真意とは……。そして、現れる第三勢力を交え王女をめぐる決戦は最終局面へと進む。
遂に明かされるカナキの過去。大きな代償を払いアリスとの戦いに勝利したカナキ達は、日常に戻りそれぞれの道を歩んでいく。そして、カナキの前に突然現れる師匠・セシリア。現代日本の死刑囚はいかにして学園で暗躍する教師となったのか……。