あらすじ

岡っ引きの部下、下っ引きの“いち”こと市蔵と、吉原の花魁(おいらん)を客とする付け爪師の“まつ”こと松之丞は、今や切っても切れない名コンビに!? ある日、市蔵の住む長屋の井戸底から笄(かんざし)が見つかる。その持ち主を探すと、やむをえない事情で離縁したある若夫婦につながっていく。彼らの復縁を手助けしようとした市蔵は、ふとしたきっかけで昔、病死した自身の妹を思い出す。その彼のつらい過去を知ったお玉は…… 希代のストーリーテラー・細野不二彦が描く本格的な江戸エンタメ活劇! 市井の人たちの機微を描きながら、益々、盛り上がりをみせます!
いちまつ捕物帳 1巻

“岡っ引き”の五郎佐親方が営む双六床で、髪結い修業中の“いち”こと市蔵は、岡っ引きの部下“下っ引き”でもある。ある晩、お江戸大川端で夜鷹が殺された!! 夜鷹の爪の特殊な装飾に注目したいちは、その装飾が施せる唯一の人物と噂される、“謎の蒔絵師”松之丞に辿り着く。そして夜鷹殺しの真相を問い質すべく、いちが松之丞に挑むが!?

いちまつ捕物帳 2巻

岡っ引きの部下・下っ引きの“いち”こと市蔵と、吉原の花魁を客とする付け爪師の“まつ”こと松之丞は縁があり、名コンビに。ある晩、老舗の提灯問屋から京友禅の花嫁衣装が盗まれた。いちとまつは、その提灯問屋の娘・八重と手代・長助が只ならぬ関係であったことを見いだす。八重の結婚を阻止しようとしたのは長助なのか。だが、その長助が突如、病死する。そして彼の後を追い、八重が永代橋から身を投げて……!? 熱血漢“いち”と、色男“まつ”が活躍する痛快バディ江戸活劇、待望の第2集がついに発売ですぜ!

いちまつ捕物帳(3)

岡っ引きの部下、下っ引きの“いち”こと市蔵と、吉原の花魁(おいらん)を客とする付け爪師の“まつ”こと松之丞は、もはや名コンビに! ある日、松之丞の留守宅に侍たちが押し入り、付け爪造りの具材が盗まれそうになる。最高級の螺鈿(らでん)が狙われたと見立てる松之丞は、侍たちに襲われた弟子の仇をとるためにも、市蔵に犯人の捜索をお願いする。市蔵は下っ引きをやめようとした矢先であったが、松之丞たっての頼みは断れない。そして捜索を進めていくうちに、この度の事件が単なる物盗りにとどまらない出来事であることが明らかになっていくのであった!

いちまつ捕物帳(4)

岡っ引きの部下、下っ引きの“いち”こと市蔵と、吉原の花魁(おいらん)を客とする付け爪師の“まつ”こと松之丞は、今や切っても切れない名コンビに!? ある日、市蔵の住む長屋の井戸底から笄(かんざし)が見つかる。その持ち主を探すと、やむをえない事情で離縁したある若夫婦につながっていく。彼らの復縁を手助けしようとした市蔵は、ふとしたきっかけで昔、病死した自身の妹を思い出す。その彼のつらい過去を知ったお玉は…… 希代のストーリーテラー・細野不二彦が描く本格的な江戸エンタメ活劇! 市井の人たちの機微を描きながら、益々、盛り上がりをみせます!

いちまつ捕物帳(5)

痛快バディ江戸活劇!! 下っ引き“いち”こと市蔵と、蒔絵師の“まつ”こと松之丞は確固たるコンビに。江戸を騒がす連続殺人犯の能面男。市蔵と松之丞はその犯人を追ううちに、5年前に芸者・おくにが死んだ事件にたどり着く。能面男はおくにの事件に関わりのあった同心・本田博之進の命を奪い、ついにはおくにを死に追いやった真犯人の前に正体を現わすが…!? 松之丞が母の墓参りのために加賀に帰郷した。だがその頃、加賀では不穏な空気が漂っており――― 能面男編は本巻にて解決!! そして松之丞の出生編、遂に開演!!

いちまつ捕物帳(6)

松之丞の故郷、加賀・大浄寺藩の財政は苦しく、状況を打破しようとする藩主派、そして現状維持を図ろうする国家老派と、藩内の勢力が二分していた。前藩主の落胤(おとしだね)であるその出生から、松之丞は次の藩主として祭り上げようとする国家老一派の思惑に巻き込まれていく!! そして松之丞の幼年時代の女中であり、今は間者(女忍者)として暗躍するおゆう(夕顔)も、その忠誠心から彼が藩主となることに尽力する!! ミステリアスな麗人・松之丞の出生編は佳境! 大江戸八百八町を駆け巡る痛快バディ活劇は本巻にて、堂々完結!!