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私は突然、異空間に転送されて6人の「なっていたはずの私」と出会った。彼女たちは、ラッパー、占い師、コンカフェ店員、マッチングアプリ中毒、配信者……という、アルバイト生活の私からみたら華やかな子ばかり。もといた世界へ戻る方法がわからない女7人で、ああでもない、こうでもないと身の上、愚痴をこぼしはじめたのだ。つらい過去を乗り越えた「私」もいれば、つらいまま異空間にたどり着いた「私」もいる。そんな「なっていたはずの私」と話していると、だんだん彼女たちが好きになっていた。しかし突如異空間は崩壊。7人の「私」は存在が消えてしまう。ここで出るべきは……私の愛! ―― 私は私を愛しに行くんだ!!【画獣、江ノ内愛が描く、緻密にして雄渾なる画面は必見! 完結巻】
逃げグセのせいでバイトが長く続かず、ちょうど20件目のバイトを無断欠勤してしまったばかりの「久々原亜久里」(くぐはらあぐり)は、 そんな自分を変えようと、試しに普段と違う方の足から靴を履こうとした次の瞬間、目の前の世界が崩れ始め、気づいたら謎の異空間に飛ばされていました。 そこで彼女が出会ったのは、“時空探偵”を名乗る少女、そして、それぞれ別の時空から同じく飛ばされてきたという6人の“久々原亜久里”でした。 同じ“久々原亜久里”だけど自分とは明らかに違う存在である彼女たちは、何者にもなれずにいた「久々原亜久里」にとってはそれぞれが“自分がなり得た可能性”たちでした。 そんな“久々原亜久里”たちと元の世界へ戻る術を探す「久々原亜久里」を描く作品です。 “久々原亜久里”たちとの接触で「久々原亜久里」の自己同一性が揺らぐと世界が崩れ始めるというSF的な描写も織り交ぜつつ、絵の情報量も格別に多く、1ページ毎の密度の濃さで圧倒しつつそれでも全力でエンタメをしている、1度読めば忘れられないインパクトを残してくれる作品です! 1巻まで読了