不幸にも周期がある。それは複雑な数式を解いて求められる０や１の答えのように絶対的なものではなかった。しかし春が過ぎたらいずれ冬が訪れるという万古不易の法則のようにそれは知らぬ間に訪れ、乱暴に僕の人生を荒らしていった。そんな不幸のしがらみから抜け出せない佐々木由。そんな佐々木由がほしいのは９歳年上の家族同然の岡本太一、ただ一つ…｢僕と付き合う？｣｢いいや｣もちろん、そう簡単にはいかず…。｢お子ちゃまって言うな！｣｢だってお子ちゃまじゃん｣｢僕ももう22歳だよ！｣｢だからお子ちゃまなんだよ、俺は31歳だぞ｣｢……｣欲よりもトラウマを多く抱えた22歳・佐々木由の涙ぐましい岡本太一の心を奪うまでのストーリー。