あらすじ革命への第一歩、延期され続けている戴冠式を行うため、ルートとエミルは、ラーシュが参加する反王妃派の国民議員たちと協力関係を結ぶことに。さらに、「北の国」の次期王・イェールハルド王子に後押しを依頼する綿密な計画を3人で立てるが、来国した北の王子が、ラーシュに声をかけてきて──!? 一方ルートは、エミルの外国語教師をしながらノルン王国の未来に繋がる“やりたいこと”を見つけて…? マルチリンガルな書庫番と引きこもり王子の、半島を巻き込む王国革命物語、完結。
この作品の舞台は国王が亡くなったにも拘わらず、王妃が権力を維持するために、王子が国王に就任しないまま数年が経ったノルン王国。 国会議員であるルーシュを兄に持つ城の書庫番の少女・ルート・カッセルは、実は様々な国の言語を操ることができるマルチリンガルでした。 そんな彼女はある日、ノルン王国の王子・エミルの従者からエミルの語学の先生になってほしいと頼まれるのですが、ルートはそれをある理由から拒否してしまいます。 ルートが依頼を拒否した理由や兄・ルーシュとの関係性、そして、エミルが王子であるにもかかわらず本職の先生ではなくルートに先生を頼もうとした理由など、登場人物の様々な事情が絡み合い、やがて物語はノルン王国全体を巻き込む問題へと波及していきます。 この作品はそんな壮大な物語が美しい絵柄で繊細に描かれていく作品です。 1巻まで読了