あらすじ

古美術商・寺尾(てらお)の別荘が全焼し、寺尾の家族4人の焼死体が発見された。現場の検視では、4人全員が頭を割られているという所見があり、他殺、事故死、自殺の三方向で捜査が進められていく。そして金銭関係のもつれで、寺尾一家を殺害する動機がある重要容疑者4人が浮上するのだが、科捜研の死体検査結果によって、頭部の破壊は高熱にともなう自然的な破裂だと判明して……!?
鑑識刑事(1)

鑑識の神様と言われる名物警部・亀田(かめだ)と新米刑事・津本(つもと)が、執念の捜査で難事件を解決していくヒューマン刑事コミック。荒川の河原でヒモに縛られた胴体が発見された。次に見つかった腕から指紋が取れて、被害者が前科者の岡本(おかもと)だと判明する。そして聞き込みをした津本は、評判が悪い岡本には恨みを持つ人間がかなりいると亀田に報告する。しかし亀田は、胴体を縛ったヒモの結び方が気になって……!?

鑑識刑事(2)

突然の土砂崩れによって頭蓋骨が発見され、その白骨死体からわかる特徴に該当する男性・森田(もりた)を、失踪人データの中から探し出した津本(つもと)。その後、スーパーインポーズ法で頭蓋骨と森田の顔写真が見事に一致した津島は、亀田(かめだ)からその合成写真が笑っているようだと言われて怯える。そして執念の聞き込みで手がかりを掴んだ津本は、暴力団員・秋山(あきやま)と被害者との接点を見つけ出すのだが……!?

鑑識刑事(3)

古美術商・寺尾(てらお)の別荘が全焼し、寺尾の家族4人の焼死体が発見された。現場の検視では、4人全員が頭を割られているという所見があり、他殺、事故死、自殺の三方向で捜査が進められていく。そして金銭関係のもつれで、寺尾一家を殺害する動機がある重要容疑者4人が浮上するのだが、科捜研の死体検査結果によって、頭部の破壊は高熱にともなう自然的な破裂だと判明して……!?

鑑識刑事(4)

漁師の投げ網によって引き上げられた頭蓋骨が、後頭部に骨が陥没した傷があるので他殺だと考える亀田(かめだ)。その後、頭蓋骨についていたカキの殻の年輪から3年以上前の事件を調べ上げた亀田と津本(つもと)は、4年ほど前にヨットに一人で乗っていた川村(かわむら)が行方不明になった事件に注目する。そして頭蓋骨と川村の歯形が一致して……!?津本が刑事としての成長を見せる完結巻。