あらすじ

瀬戸島中と黒対峙中の夏の県大会決勝戦は、3対2のまま最終回、7回裏の瀬戸島中の攻撃となる。失神した亜子の代わりに、骨折した左手の痛みをおしてあきらが出場するが、リキんでしまった瀬戸島中は凡打と三振で2アウト、ランナーなし。あと1アウトで黒対峙中の優勝が決まってしまう。しかし、絶体絶命の瀬戸島中の最後の打者は、2打席連続三振の日永田だった…!
あきら翔ぶ!! 1巻

広島県南東の沖合10キロに浮かぶ周囲約15キロの小さな瀬戸島本島と分島を合わせた瀬戸島町。本島と分島合わせても、わずか8人の中学校野球部。その小さな学校へ転校生・新村がやって来た。分校の敷嶋あきらと帆足、本校の6人を合わせて8人の野球部員は、新村の入部で9人が揃い、ついに試合ができると喜ぶ。だが、初試合の相手は広島大会で準優勝した強豪・芸備中野球部で…!

あきら翔ぶ!! 2巻

小さな島の、たった9人の野球部。しかし、小さな体で強烈なパワーのも持ち主、あきらを中心に、強豪・芸備中に勝った瀬戸島中。試合後、芸備中のエース・阿町に、あきらよりパワーがあり、打球のスピード、飛距離、どれも中学生レベルをはるかに越える、駒が浦中学の重戦車の存在を知らされる。そして夏の県大会の組み合わせが決まり、瀬戸島中の1回戦の相手は、なんとその重戦車がいる駒が浦中だった!!

あきら翔ぶ!! 3巻

駒が浦中の驚異の4番打者、重戦車を、魔球・対戦車ミサイルボールで三振に仕留めた帆足だが、次の打席で完璧なホームランを打たれてしまう。試合は4回を終わり6対5の接戦。そして駒が浦は温存していたエースの黒梶木を1回戦から投入してきた。試合は6対5で駒が浦がリードしたまま、6回裏へ。瀬戸島中の逆転はなるのか!?

あきら翔ぶ!! 4巻

夏の大会1回戦で、強豪・駒が浦中に1点差で辛勝した瀬戸島中だが、投手の帆足が肩の脱臼で入院してしまう。2回戦の相手は仲津原中という無名の中学だが、入院中の帆足は試合に出場できない。帆足を入れて9人という瀬戸島中野球部。監督は、帆足の代わりの投手にあきらを起用する。そして、もう一人の補充要因は…!?

あきら翔ぶ!! 5巻

夏の大会2回戦目、仲津原中相手の試合で、入院した帆足の代わりに出場した10人目の選手・亜子の活躍で勝利した瀬戸島中。そして、復活した帆足がノーヒットノーランを達成し、3回戦を突破、ベスト16に進出した。その晩、島の祭りにくり出したあきらたちの前に、硬球を、絶妙なコントロールで思った場所に投げる外人の少年・デイブとウェスが現れる。二人と仲良くなったあきらたちだが…!?

あきら翔ぶ!! 6巻

祭りで知り合ったデイブとウェスは、海外からの帰国子女が大勢いるセサミ中学の生徒。そのセサミ中学がベスト8の相手で、デイブとウェスが部員と知り驚くあきらたち。そして4番のデニムは、日本人にはないパワーを誇り、デイブ、ウェス、デニスの3人の力で4試合通算41点という、とてつもないチーム。デニスのパワー、10割バッターのウェス、抜群のコントロールのデイブに3回表を終えて、4対0という瀬戸島中。瀬戸島中の快進撃は、ここで終わってしまうのか!?

あきら翔ぶ!! 7巻

瀬戸島中のあきらたちの、試合を諦めない粘りの野球に、デニスたちセサミ中は本気を出し始める。圧倒的パワーとスピードで6回を終わり、6対3でセサミ中がリード。抜群のコントロールと超豪速球を投げるデイブから、残りわずかで3点差をひっくり返すことができるのか。あきらや帆足たちは試合に勝つことでだけを信じ、最終回の攻撃に向かう…!

あきら翔ぶ!! 8巻

あきらたち瀬戸島中野球部は、夏の県大会において5回戦突破、いよいよ準決勝に進出となる。その準決勝からは球場が変わり、あきらたちの憧れの広島市民球場に。だが、準決勝の相手は川相秀光・秀重の双子擁する慧属館中学。この川相兄弟、中学生なのに賭け事が大好きで、やる気のない怠慢プレーを見せる、超くせ者。あきらと帆足も、広島に来るまでに一杯食わされていた。そんな兄弟の目くらましプレーに瀬戸島中は大苦戦!?

あきら翔ぶ!! 9巻

対慧属館中の準決勝試合は4回を終わり3対3の同点。試合の勝敗までも賭ける秀光と秀重のカワウソ兄弟は、ついに本気を出す。一塁走者を帆足の牽制でわざとアウトにし、1アウト一塁より2アウト走者なしから点を取りに行くという、自分勝手なカワウソ兄弟の野球に怒りを覚える瀬戸島中のあきらたち。だが、自信満々のカワウソ兄弟は…。

あきら翔ぶ!! 10巻

不可抗力とはいえ、秀光に左手を踏まれて負傷してしまったあきら。だが、それでも全力プレーを続けていた。その姿にカワウソ兄弟も、最高のプレーで応えようとする。試合は最終回2アウトでランナーなし。5対3で負けている絶体絶命の瀬戸島中学。あと一人で勝利を目前とした慧属館中だが、投手のカワウソ兄弟の秀重の様子がおかしい。秀重の爪が割れ、右手は血まみれで、続投は無理!?

あきら翔ぶ!! 11巻

優勝候補の芸備中に破壊力抜群の豪腕投手・火沖と小さな体で大きな飛距離の天才打者・須賀原の活躍で3回コールド勝ちした黒対峙中。その火沖と須賀原はジュニアリーグの日本代表だった。一方、慧属館中との試合で左手を骨折してしまったあきらは、スタメンから外されてしまう…。先発から外れたあきらのいない瀬戸島中と黒対峙中の決勝戦が始まる!!

あきら翔ぶ!! 12巻

夏の大会決勝戦の相手、黒対峙中の火沖から、お嬢ちゃん野球と笑われた瀬戸島中野球部に火がついた。だが、黒対峙中の三塁手・須賀原の鉄壁な守備で1点が遠く、5回表を終わって3対0。そして迎えた5回裏、瀬戸島中は豪球投手・火沖を攻め、初めてノーアウト一、二塁のチャンスをつくる! ついに、届かなかった二塁ベースに辿り着いた瀬戸島中!! だがそんな時、亜子が…!?

あきら翔ぶ!! 13巻

瀬戸島中と黒対峙中の夏の県大会決勝戦は、3対2のまま最終回、7回裏の瀬戸島中の攻撃となる。失神した亜子の代わりに、骨折した左手の痛みをおしてあきらが出場するが、リキんでしまった瀬戸島中は凡打と三振で2アウト、ランナーなし。あと1アウトで黒対峙中の優勝が決まってしまう。しかし、絶体絶命の瀬戸島中の最後の打者は、2打席連続三振の日永田だった…!

あきら翔ぶ!! 14巻

満身創痍で夏の県大会を制した瀬戸島中野球部。その後、軟式野球と比べ硬式野球の凄さを体験したあきらたちは、違いに驚くと同時に、その魅力にとりつかれ、軟式から硬式野球部にすることを決意する。そして新入部員のなおきと、硬式野球部のコーチとして反谷を迎え、その反谷から、軟式とのスピードの違いや球に対する反応、正確な送球など、硬式野球の基礎を教えられる。だがこの反谷、実はあきらたちと同じ中学二年で…。

あきら翔ぶ!! 15巻

硬式野球のジュニアリーグに正式に加盟した瀬戸島中野球部は、チーム・瀬戸島元気ッズとして再スタートを切る! その後、あきらたちはジュニアリーグ春季広島大会抽選会場でジュニアリーグ四天王に会い、その存在感に圧倒される。元気ッズの2回戦の相手は、その四天王の一人、長い手足を利用する超速球投手、寸田率いる山波ウルブス。寸田は元気ッズ相手に、4回2アウトまで11奪三振。そうして最終回まで互いに得点のないままだったが、ここに来てついに!?

あきら翔ぶ!! 16巻

ジュニアリーグナンバーワンの怪力の持ち主で、四天王の一人、比婆。4回戦の相手は、その比婆が4番に座る帝釈ゴンズ。比婆の圧倒的パワーに押されながらも、元気ッズと帝釈ゴンズは6回を終えて、4対4の同点。最終回の攻防で勝負は決まるのか!? 元気ッズは2番から、ゴンズは1番から攻撃という好打順。だが、あきらは7球連続ボールを出す不調ぶりで、2アウトランナー一塁。そんな時、あきらの闘争心を引き出そうと帆足は…?

あきら翔ぶ!! 17巻

元気ッズは、ゴンズの怪物・比婆を相手に延長10回に突入。超中学生級の比婆が投げる豪速球に向かうのは、2アウト一塁で9番打者の磯尾なおき。なおきの起死回生の一打で、ふいに1点が入った元気ッズ。その裏、ゴンズを2アウトまで追い込んだが、次の打者は怪物・比婆。延長10回裏、1点リードした元気ッズがゴンズの比婆を相手にとった策とは、なんと敬遠!?

あきら翔ぶ!! 18巻

ゴンズを敗った元気ッズの準決勝の相手は、女の子に超絶人気の四天王の一人、武原たくやのブラックオックス。武原の自己中心的なプレーにテームメイトも苦々しく思うが、彼はスーパースター。その武原を攻略した元気ッズは6回の裏に大量8得点を奪い、快勝! いよいよジュニアリーグ、決勝進出を決めた。一方、もう一つの準決勝では、火沖、須賀原の黒対峙ウォーリアーズが、エース・火沖を温存したまま圧勝! そうしてついに、決勝戦出場チームが決まった!!

あきら翔ぶ!! 19巻

12歳から15歳までの選手による硬式野球ジュニアリーグ。各都道府県大会で優勝したチームは地区大会を戦い、勝ち残った8チームで全国大会を戦う。そして、その後ジュニアリーグ世界大会へと進んでいく…。その第一歩、広島大会の決勝戦、元気ッズと黒対峙ウォーリアーズの試合が始まった! 巨漢投手・火沖と天才打者・須賀原のウォーリアーズに、元気ッズは勝つことができるのか!? そして、転校することになってしまった帆足は!? 白熱の展開に手に汗握る最終巻!!