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恋にも仕事にも不器用な新米サラリーマンの、ほろ苦く厳しい日常をリアルに描いた青春グラフィティー。文具メーカー「マルキタ」の新人営業マン・宮本浩は、通勤途中の電車のホームで甲田美沙子に出会う。彼女は大手企業・トヨサン自動車の受付嬢。その恋は一筋縄ではいかないものだった――。一方、仕事では尊敬する先輩とともに新規案件に取り組むも、競合するライバル会社相手に宮本たちは劣勢に追い込まれ……。メディア化も話題となった秀作の合本版、第1巻！
尊敬する先輩が会社を辞めることを知った宮本は、彼の最後の仕事に花を添えるため駆け回る。これは宮本にとっても、初の大仕事となるのだった。そして宮本のサラリーマン生活も2年目に――。ある日、化粧品メーカーのOL・綾部栞(しおり)と知り合う。明るく屈託のない性格の栞に惹かれる宮本だったが、彼女との仲はまったく進展をみせない。そんな時、ひょんなことをきっかけに中野靖子との再会を果たすのだが……。
新規の顧客を獲得するべく奔走していた宮本は、体当たりの営業をしかけた泉谷建設の馬淵部長に見込まれ、見事受注を勝ち取る。中野靖子と恋人になってからというもの、宮本は自分にツキがまわってきているのを実感していた。しかしある日、高校時代の友人の訃報が入る。故郷に戻った宮本は、友人たちと酒を酌み交わし、思いのたけをぶちまけるのだった……。さらに、宮本と靖子の幸せな日々を脅かす事件が起こってしまい――。
靖子との平穏な生活をぶちこわした犯人である馬淵部長の息子・拓馬への復讐を誓った宮本。自分の不甲斐なさを責め、宮本は決着まで靖子に会わないと決心する。しかし、身も心も傷ついた靖子に追い打ちをかけるように妊娠が判明。お腹の子の父親が分からないと聞いた宮本の出した答えは――。新井英樹が描く波乱万丈の熱血ストーリー、ここに完結！巻末には、エピローグ「はんぶくらい」も収録。
