あらすじ

少年の頃に両親を亡くし奨学生として大学に通う岸本真弥には、雨音を聞くと呼び起こされる甘くせつない記憶がある。それは高校生だった時、ある窮地から真弥を救ってくれた矢崎という男との関係。救った代償として、真弥の一週間が買われたのだ。思い出すまいと心に決めていた真弥だったが、その時もらった名刺は未だパスケースに…。
重ねる指先 【指先・1】

少年の頃に両親を亡くし奨学生として大学に通う岸本真弥には、雨音を聞くと呼び起こされる甘くせつない記憶がある。それは高校生だった時、ある窮地から真弥を救ってくれた矢崎という男との関係。救った代償として、真弥の一週間が買われたのだ。思い出すまいと心に決めていた真弥だったが、その時もらった名刺は未だパスケースに…。

甘える指先 【指先・2】

岸本真弥は高校生の時、従兄から身体を強要されているところを矢崎という男に救われる。その代償として、真弥の一週間が買われた。大学生になった今もその時のことが忘れられずにいた真弥に、またしても件の従兄が酷い仕打ちを…。捨てられずにいた矢崎の名刺のお陰でふたりは再会し、お互いの愛を確認しあう。そして、新しいスタートを切った真弥は矢崎が経営する会社でバイトを始めたが…!?

伝える指先 【指先・3】

高校の時、従兄から身体を強要された岸本真弥は矢崎と言う男に救われ、その代償として「真弥の一週間」が買われた。大学生になり、またしても従兄がきっかけで再会し愛を確認しあう二人。だがその間も矢崎は真弥のアルバイト先の塾へ甥を通わせ情報を仕入れ、真弥のことを気にかけていた。それから三年、塾講師となった真弥は、中三になってますます叔父・矢崎に似てきた大輝を教えていたのだが…!?