あらすじ

保険などの調査を請け負う仕事している瀬良彰人は、半年前、家の近くの橋の上で雨の中、欄干に凭れ佇む少年と出会う。合鍵を渡し自由に出入りさせていた少年は真砂という名前以外、名字も通っている大学も明らかにしようとしなかったが、瀬良は真砂の祖父が巨額の脱税に絡んでいることを調査から知る。上司の命を受け、その立場を利用し、恋人になったふりをして真相を探ろうとする瀬良だったが、はじめから真砂に対する気持ちは……。
月のガラスと共犯者

保険などの調査を請け負う仕事している瀬良彰人は、半年前、家の近くの橋の上で雨の中、欄干に凭れ佇む少年と出会う。合鍵を渡し自由に出入りさせていた少年は真砂という名前以外、名字も通っている大学も明らかにしようとしなかったが、瀬良は真砂の祖父が巨額の脱税に絡んでいることを調査から知る。上司の命を受け、その立場を利用し、恋人になったふりをして真相を探ろうとする瀬良だったが、はじめから真砂に対する気持ちは……。

やさしい雨に濡れる砂

大学生の史倉真砂は、ずっと思いを寄せていた瀬良彰人の部屋へ出入りするようになるが、不当な金の調査を仕事にする瀬良が祖父の脱税に絡み、真砂を利用しようとして一悶着……。紆余曲折あったけれど、今はそれなりにうまくいっていた。だが、祖父から真砂の面倒を見るように頼まれているフリーライターの周防亮治は、瀬良の裏の顔を嗅ぎつけ二人を別れさせようとする。理解を求めるべく周防と会う真砂だったが……。