あらすじ

北日本を支配する木賊組。組長のひとり息子だが、暴力を嫌う孤独な17歳の少年、木賊烈は、組の若頭でその狭義を慕われる黒羽周次に、憧れにも似た思いを抱いていた。だが、父の突然の死により、義母との確執や組員の烈への邪な欲望、血で血を洗う抗争が絡み合い、金と権力をめぐる男達の世界へと、烈を巻き込んでいく…。衝撃の「極道」小説!
禽獣の系譜 上

北日本を支配する木賊組。組長のひとり息子だが、暴力を嫌う孤独な17歳の少年、木賊烈は、組の若頭でその狭義を慕われる黒羽周次に、憧れにも似た思いを抱いていた。だが、父の突然の死により、義母との確執や組員の烈への邪な欲望、血で血を洗う抗争が絡み合い、金と権力をめぐる男達の世界へと、烈を巻き込んでいく…。衝撃の「極道」小説!

禽獣の系譜 下

あの「渋谷抗争」から2年が過ぎた。20歳になった木賊烈は大学に通い始め友も得る。黒羽周次も青龍会の頭として、鵙目夏彦を右腕に、広域暴力団天堂会の巨額な金を動かし、多くの男たちの絶大な信奉を受けていた。深く結ばれた列と黒羽だが、黒羽に偏執思いを抱く赤木や、烈を諦めきれない平山が現われ、烈はさらに「極道」の世界に絡め取られていく…。