あらすじ古河千聖は幼い頃、母の愛人に暴行を受けていたところを見知らぬ少年に助けられた。少年の名前もわからないまま千聖は成長し、神父になる。ある日、小さな教会で勤める千聖の前に、怪我をした男が助けを求めて現れる。生方直海というその男は「困ったことがあったら遠慮なくご相談ください」と、妙なことを言って去った。それがまるで予言だったかのように千聖の周囲に不穏な出来事が起き始める……。神への純粋な愛と欲望を伴う生身の愛との間に揺れる千聖の選ぶ道は?