あらすじ

超能力者が、力を持たない人間を支配する世界。犬棒守と龍利リコの旅は、超能力社会からの追っ手を退けながら、はじまりの地、風川島へ帰ってきた。そこで明らかになる、“この世でもっとも大きな虚構”。世界の輪郭は、もうずっと昔から、とっくに歪み切っていた。信じていたものすべてが崩れていく中で、進むべき道を見定められなかった犬棒守は、ある奇跡を目撃する。――思えば、はじめから。欲しい物なんて、たったひとつだったのだ。
サイコの世界 1巻

弱者にも牙はある。反逆の復讐サスペンス! 少女が惨殺された。発見された遺体は、『真っ二つ』にされていた。犯人は見つからず、まともな捜査もされないまま、その死はすぐに忘れ去られた。結局、この世界で、弱者は強者に踏みにじられるだけだった。――しかし12年後、殺された少女の幼馴染、犬棒守が復讐に動き出す。世界が見逃した殺人鬼を、その手で葬り去るために。長年の計画に唯一足りなかった“パートナー”を見出した犬棒の、過酷な復讐の旅がはじまる!

サイコの世界 2巻

超能力者が、力を持たない人間を支配する世界。殺された幼馴染の復讐のため、非能力者の犬棒守は、規格外の念動力の使い手、災原リコとともに、犯人を捜す旅に出た。そしてたどり着いた屋敷は、超能力社会の大家・龍利家。当時の状況から、幼馴染を殺害した犯人は龍利家の人間ではないかと疑っていた守は、ついに“狩られる者”から“狩る者”へ変貌する。能力者との絶対的な力の差を覆す秘策、『対超能力者戦術』が、この夜を真っ赤に染め上げる――!!

サイコの世界 3巻

幼なじみの敵を討つため、リコとともに本土へ渡った犬棒守。偶然行きついた龍利家の屋敷での死闘を越え、リコの正体と12年前の真実の一端にたどり着く。一方で、本土の某所で秘密の会合が持たれていた。超能力世界を牛耳る五大家の集まり「五耀會」。その会合の場で、リコの捕獲と抹殺が決定された。しかし、龍利家の当主・露光だけがその決定を不服とする。これにより、龍利VS.五耀會の構図が決定的となる。そして、超能力世界全体を敵に回した大戦争がはじまる――!!

サイコの世界 4巻

超能力者が、力を持たない人間を支配する世界。犬棒守と龍利リコの旅は、超能力社会からの追っ手を退けながら、はじまりの地、風川島へ帰ってきた。そこで明らかになる、“この世でもっとも大きな虚構”。世界の輪郭は、もうずっと昔から、とっくに歪み切っていた。信じていたものすべてが崩れていく中で、進むべき道を見定められなかった犬棒守は、ある奇跡を目撃する。――思えば、はじめから。欲しい物なんて、たったひとつだったのだ。