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「私の旦那の“浮気相手”になってほしいの」33歳にして仕事をクビになり、再就職先も見つからない千夏のもとに舞い込んだ仕事の話。それは、友人の夫と不倫偽装をするというものだった――…!!
不倫偽装をしなければならない、友人の夫……それは、過去に一夜を共にした相手だった! お金のため、住み込みで家政婦をしながら、彼を罠に嵌めようとするも、あの夜が忘れられず、心は惹かれていき――…。
和紗から聞く限り、本当は悪い人のはずなのに…。哲哉の優しさと、ふと見せる淋しそうな表情に、彼の傍にいたいと願うようになってしまう千夏。『私なら悲しい想いをさせたりしないのに…』
和紗が哲哉の浮気を確信したのは、千夏が落したイヤリングのせいだった。和紗の言いなりになっていたら、哲哉に迷惑をかけることになってしまう。不安に押し潰されそうな千夏に悟は手を差し伸べるが―…。
哲哉との旅行を楽しんで家に帰ると、そこには怒り心頭の和紗が2人を待ち構えていた! 「やましいことがあるから嘘をつくのよ」と、千夏は詰め寄られる。哲哉の元を去る決心をした矢先にこんなことになるなんて―…。
