あらすじ

運命に挑む二人の後宮純愛ファンタジー 劉美凰(りゅうみおう)は耀(よう)国の皇族の外戚である劉(りゅう)一族の娘として不自由ない生活を送っていた。そして彼女が十六の時、耀国皇帝・司馬雪峰(しばせつほう)との結婚が決まる。雪峰は美凰が恋い焦がれてやまない、初恋の人であった。皇帝と皇后が初めての夜を過ごす日、臥室(しんしつ)で待っていた美凰は遅れてやってきた雪峰からある物を渡された。それは…残虐非道な稀代の悪女と呼ばれた伯母の生首。そして彼は彼女にこう言い放った。「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」 美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。しかし――!? それから十年の時が経ち、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱(しばてんがい)は、美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人は再会し、美凰はいまだ怨憎が煮え立つ後宮に舞い戻る。奇しき力を持つ廃妃と若き皇帝が織りなす後宮純愛ファンタジー、開演。
廃妃は再び玉座に昇る ~耀帝後宮異史~ 1巻

運命に挑む二人の後宮純愛ファンタジー 劉美凰(りゅうみおう)は耀(よう)国の皇族の外戚である劉(りゅう)一族の娘として不自由ない生活を送っていた。そして彼女が十六の時、耀国皇帝・司馬雪峰(しばせつほう)との結婚が決まる。雪峰は美凰が恋い焦がれてやまない、初恋の人であった。皇帝と皇后が初めての夜を過ごす日、臥室(しんしつ)で待っていた美凰は遅れてやってきた雪峰からある物を渡された。それは…残虐非道な稀代の悪女と呼ばれた伯母の生首。そして彼は彼女にこう言い放った。「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」 美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。しかし――!? それから十年の時が経ち、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱(しばてんがい)は、美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人は再会し、美凰はいまだ怨憎が煮え立つ後宮に舞い戻る。奇しき力を持つ廃妃と若き皇帝が織りなす後宮純愛ファンタジー、開演。

廃妃は再び玉座に昇る ~耀帝後宮異史~ 2巻

皇宮に帰還した美凰の受難の日々が始まる。劉美凰は十六の時、恋焦がれていた耀国先帝・司馬雪峰との婚礼の夜に起きた政変で断罪され、刑場に引っ立てられる。その時、彼女の中に眠っていた奇しき力が目覚め、その結果、不老不死の体になってしまった。それから十年の時が経ち、彼女は廃妃として離宮にて幽閉生活を送っていた……十六のころと変わらぬ姿で。美凰は突然離宮を訪れた現皇帝・司馬天凱の「都で猛威を振るう見鬼病を収めるために協力してほしい」という要請により皇太后として皇宮に帰還する。そこで彼女を待ち受けていたのは、冷徹な目で迎える官僚、憎しみを抱きながら仕える宦官、思い出の品である掛け軸が破られる嫌がらせ―― どんなに時が経とうと美凰への憎悪や恐怖が消えることはなかったのだ。美凰は耀国に住まう万民への罪を償うべく、天凱と共に妖魔狩りに行くが……

廃妃は再び玉座に昇る ~耀帝後宮異史~ 3巻

皇族の不審死に隠された真実とは―― 劉美凰は十六の時、恋焦がれていた耀国先帝・司馬雪峰との婚礼の夜に起きた政変で断罪され、刑場に引っ立てられる。その時、彼女の中に眠っていた奇しき力が目覚め、その結果、不老不死の体になってしまった。それから十年の時が経ち、彼女は廃妃として離宮にて幽閉生活を送っていた……十六のころと変わらぬ姿で。美凰は現皇帝・司馬天凱の要請により皇宮に帰還し妖魔狩りに参加していたが、天凱が見鬼病を広めている黒幕ではないか、との噂を耳にしてしまう。天凱の真意を知ることが出来ていない美凰は、彼に騙されているのではないかと疑念を抱く。先帝に騙され苦しい思いをしたのに、また同じ過ちを繰り返してしまうのか―― 彼女は天凱が黒幕なのか確かめるため、皇族の死についての記録が残されている書庫に忍び込むが、その時現れたのは……

廃妃は再び玉座に昇る ~耀帝後宮異史~ 4巻

二度と叶わない約束を胸に美凰は生きる―― 劉美凰は十六の時、恋焦がれていた耀国先帝・司馬雪峰との婚礼の夜に起きた政変で断罪され、刑場に引っ立てられる。その時、彼女の中に眠っていた奇しき力が目覚め、その結果、不老不死の体になってしまった。それから十年の時が経ち、彼女は廃妃として離宮にて幽閉生活を送っていた……十六のころと変わらぬ姿で。“聞いてもいいか。先帝があなたに何をしたのか。” 現皇帝・司馬天凱の問いに美凰は、先帝とのある約束を思い出す。その約束とは……桃花が咲く季節に、ふたりで花見をすること。彼女は刑棘奇案後もその言葉を信じ、いつか迎えにきてくれると期待をしていたが、ついに叶うことはなかった。この約束を守ってもらえなかったことがずっと美凰の心を苦しめていた。鏡殿から垂衣巷に移動した矢先、ある妓女に出会う。美凰が彼女に護符を渡そうとしたその時、妓女の様子が急変し――

廃妃は再び玉座に昇る ~耀帝後宮異史~ 5巻

後宮“純愛”ファンタジー、堂々完結。天凱(てんがい)とともに人知れず妖魔退治に尽力する美凰(みおう)だったが、皇宮内では何も知らない高官達が「見鬼(けんき)病の原因は美凰であり、美凰を処刑することが解決策である」との声を強め始めていた。さらに二人は、「見鬼病を治療できる」と謳う邪教・茲冥(げんめい)教の治療薬が、飲んだ者の魂を抜き怨霊にする妙薬であるという衝撃の事実を突き止める。少しずつ見え始めた見鬼病の真相―― そんな中、生け捕りにした妖魔の血を用いた術で、その頭目の正体に辿り着いた美凰。妖魔の頭目を仕留めるため、ついに最後の戦いへと出向く…!! 果たして、頭目の正体とは……!? そして美凰の奇しき運命は……!?