あらすじ

【電子版初配信】他人に恋愛感情を抱いたことがなく、盛り上がる周囲に今一つ馴染めずにいた高校生の纏(まとい)。ある日地元の教習所で出逢ったのは、都会から帰郷した年上の女性・百合子(ゆりこ)だった。彼女のバイクで自宅まで送ってもらった事がきっかけとなり、2人は友だち付き合いを始めるように。自身をアセクシャルだと思っていた纏は、初めての気持ちに戸惑いながらその変化に向き合っていくーー。《当コンテンツは、道玄坂書房Lilie comics「百合と声と風纏い(1)」の電子再販版です。購入にあたりご検討ください》
百合と声と風纏い1巻

【電子版初配信】他人に恋愛感情を抱いたことがなく、盛り上がる周囲に今一つ馴染めずにいた高校生の纏(まとい)。ある日地元の教習所で出逢ったのは、都会から帰郷した年上の女性・百合子(ゆりこ)だった。彼女のバイクで自宅まで送ってもらった事がきっかけとなり、2人は友だち付き合いを始めるように。自身をアセクシャルだと思っていた纏は、初めての気持ちに戸惑いながらその変化に向き合っていくーー。《当コンテンツは、道玄坂書房Lilie comics「百合と声と風纏い(1)」の電子再販版です。購入にあたりご検討ください》

百合と声と風纏い2巻

専門学校への進学により上京が迫る纏(まとい)は、百合子(ゆりこ)と最後に会える日に想いを伝えようと決意する。誰も好きにならないと言っていた百合子はその通り、纏の想いに応えることは出来ないが、これからも友達関係は続けたいと伝える。東京での生活が始まった纏と、田舎に残った百合子。纏にできた新しい友人、百合子のもとに訪れる纏の妹・岬ーー周囲が2人の存在に気付き始める。《当コンテンツは、道玄坂書房Lilie comics「百合と声と風纏い(2)」の電子再販版です。購入にあたりご検討ください》

百合と声と風纏い3巻

ひょんなことから纏の家に泊まることになった百合子。今まで見たことの無い百合子の表情がたくさん見られてドキドキが泊まらない纏。たとえ身体に触れていなくても2人で過ごす時間を大事にする纏と対峙し、百合子の心は輪郭を帯び始め…。地元に帰った百合子はバイト先で纏の妹・岬と出会う。相手を知りたいと思う期間も”好き”に含めちゃうと言う岬の言葉をきっかけに、百合子は想いを巡らせ、ある決意をするーー。《当コンテンツは、道玄坂書房Lilie comics「百合と声と風纏い(3)」の電子再販版です。購入にあたりご検討ください》

百合と声と風纏い4巻

【完全新作・初配信!】帰省した纏と百合子、2人の夏がはじまるーー。百合子の都合が合わず遊べなくなってしまって落ち込む纏だったが、母親の提案で百合子に夜ごはんを差し入れることに。仕事終わりの百合子に誘われ、纏は彼女の家で一緒に手作りの夕飯を食べる。恋人らしい触れ合いよりも、自分の料理や曲で百合子が喜んでくれる方が心が満たされるという纏の言葉に、百合子は初めて自分を大切にされた実感を抱き…。「彼女とならずっと一緒にいられるかもしれないなーー」。相手を大事に思うお互いが、手探りで足場を見つける最終巻。おまけには作者のAfter talkもたっぷり掲載。《第4巻は完全新作となります。購入にあたりご検討ください。》

百合と声と風纏い

この関係性に"百合"以外の名前を付けたい

百合と声と風纏い 蓮冥
sogor25
sogor25

同級生の恋愛話に今ひとつ乗り切れない高校3年生の女子・纏(まとい)。テレビ番組で恋愛感情を持たない"アセクシャル"という概念を知り、自分もそうなのだと自認する。そんな中、突然の雨で人気のなくなった教習所でとある女性・百合子と出会う。 一緒に遊ぶうちに親密になっていく二人だが、百合子から見た纏は"年の近い友達"で、一方の纏から見た百合子は"年上"で"友達"以上の感情を持ち始めている。百合子もそれに気付いているが、百合子もまた、自身は恋愛感情を持たないと自認していた…というお話。 現在一般に認知されてるジャンルで言えば、百合作品の中に含めるのが一番適してるとは思う。しかしながら、お互いに好意を持って接しているけど、纏からの百合子への感情は恋愛なのかどうか自分でも判別がついてない様子で、一方の百合子は明確に恋愛ではないと自覚している。読めば読むほどこの作品を"恋愛作品"ではない別の何かのように見えてくる。だからこそ、この2人の関係性には"百合"以外の別の名前を付けたくなってしまう。 また、好意の微妙な違いもそうだけど、例えば"都会の人"と"こっち(田舎)の人"だったり、"年上の友達"と"年の近い友達"のように、2人それぞれの視点によって捉え方が微妙に違う様子が描かれていて、それもとても興味深い。こういう微妙な差異を見せられると、当たり前だけど同じものを見ててもその捉え方は人それぞれで、結局、人間関係に絶対の正解なんてなくて、あるとすれば個々の相手に対する最適解くらいなんだろうなって感じる。 お互い好意を持ちながら些細な気持ちのすれ違いがあるこの2人が、今後どんな関係性を作っていくのかが凄く楽しみ。 ちなみに本編では"アセクシャル"という単語しか出てこないが、近い概念で"ノンセクシャル"という言葉があり、実は作者のtwitterで「ノンセクシャルとアセクシャルな女の子の話」と明言されていたりする。 https://twitter.com/skRe_n/status/1172067936132988929 このあたりの単語をちょっと調べてみてから本編を読むと、2人の関係性や好意の中身がより違ったものに見えてくるかもしれない。 1巻まで読了。