神獣の加護を受ける昊国で、皇太子を皇帝と共に養育する「連理梓」に任命された薬師見習いの修莉。しかし今代皇帝・楊玄は、歴代の連理梓に比べ平凡な修莉に冷たい。くじけそうになりつつも皇太子・桃寧とは打ち解け始めたある日、楊玄がおぼつかない手つきで薬を煎じている場面に遭遇する。あまりの不器用さに思わず代わりに薬を煎じると、感謝の気持ちだと手に口づけられ、柔らかな笑みを向けられた。距離が近づき、修莉は初めて感じる胸の動悸に戸惑うが……。角川ルビー小説大賞【奨励賞】受賞作家デビュー作、甘々電子書き下ろしSSを収録した特別版!