あらすじ昼は花魁、夜は鬼狩り――「戦う花魁」の新感覚滅鬼譚、堂々完結! 鬼退治の闇組織「黒雲」の頭領という裏の顔を持つ、美しき花魁・瑠璃。親友だった遊女・津笠が姿を消し、その情夫・佐一郎は怪死した。血腥く、不穏な空気に包まれる吉原。千々に乱れる心を、豪奢な衣装で覆い隠し、瑠璃は花魁道中を歩む。だがその先に待ち受けていた者は、思いもよらぬ人物で―――。日本一美しい花魁の日本一麗しい滅鬼譚は、怒涛のクライマックスへ!
舞台は江戸の世も半分を過ぎた天明、吉原遊郭の最高級の妓楼「黒羽屋」には「日本一の花魁」との呼び声の高い"瑠璃"という遊女がいました。 しかし、瑠璃の花魁としての姿は表の姿。 この世には恨みを持ったまま死んだ人間が成れ果てた"鬼"が存在し、闇夜に紛れて密かに人を殺めていました。 実は「黒羽屋」の裏の姿はそんな鬼を退治する闇組織「黒雲」であり、瑠璃は妖刀"飛雷"を携えて鬼を斬る「黒雲」の頭領でもあったのです。 この作品はそんな瑠璃を始めとする「黒雲」の暗躍を描く作品です。 江戸を舞台に"鬼"を始末する闇組織を描くという、王道の時代劇としての魅力が満載の作品であり、"鬼"の存在やその鬼を斃す妖刀や術などの描写や、さらに"鬼"とは異なる"妖"という存在の登場などファンタジー要素もふんだんに取り入れられている作品でもあります。 また、「黒羽屋」には「黒雲」としての姿を知らない者もいて、瑠璃の裏の顔を知らない遊女たちが彼女を妬む様子など、遊女たちの複雑な人間関係も描かれていきます。 それら全てが表紙のとおりの美しい絵柄で描かれていて、物語の魅力が最大限に引き出されたコミカライズになっています。 1巻まで読了