あらすじ

私立星宮学園中等部の生徒会長を務めていた十和田凛は、ある悩みを抱えていた。元気で活発がとりえの双子の弟・蓮が、突然大人しい優等生になってしまったのだ。「優作さんになら、何をされてもいいのに」年の離れた弟のように自分を可愛がる優作へ、本当の気持ちを伝えられない蓮。そして凛もまた、叶わない想いに苦しんで……。双子の兄弟が織り成す、臆病な恋の駆け引きが始まる──。
シークレット・ダンジョン

「先生、そういう顔をね、初対面の、ましてや俺みたいな男の前でしちゃ駄目ですよ」草介は、まるで怒ったような厳しい表情で真生のことを見つめて言った。「葛城さ……!」彼の名を呼ぼうとした真生は、それを思いもよらない方法で強引に遮られてしまい――。葛城草介はゲーム・クリエーターとしての新たな仕事の取材のため、小学生の甥っ子に、担任教師の椎名真生を紹介されるのだが……。

ツイン・シグナル シークレット・ダンジョン(2)

私立星宮学園中等部の生徒会長を務めていた十和田凛は、ある悩みを抱えていた。元気で活発がとりえの双子の弟・蓮が、突然大人しい優等生になってしまったのだ。「優作さんになら、何をされてもいいのに」年の離れた弟のように自分を可愛がる優作へ、本当の気持ちを伝えられない蓮。そして凛もまた、叶わない想いに苦しんで……。双子の兄弟が織り成す、臆病な恋の駆け引きが始まる──。