郊外にたたずむ小さな紅茶店、飴色紅茶館。若きオーナー・犬飼芹穂とアルバイトの女子高生、琴織さらさの二人が営むその紅茶館には、いつもゆるやかな時間が流れています。ずっと芹穂を支え、叶うならいつまでも隣にありたいと願っていた、さらさ。友に背を押され、さらさに対する自分の想いに気付き、拙い想いを形にする、芹穂。お互いの気持ちが同じ事に気付いた二人が見た未来は──優しい奇跡が積もるお店で結ばれる、ささやかな約束の瞬間を。あなたも一緒に覗いてみませんか。紅茶館を営むふたりの優しい時間を、あなたも一緒に、どうぞ、ごゆるりと。※著者あとがきは収録しておりません